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NFLチーム研究所シーズン2:Week 10 - カロライナ・パンサーズ

2018年02月10日(土) 11:07



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1995年に拡張チームとしてジャガーズと共に参入したパンサーズが最初にホームとしたのはカレッジの強豪、クレムゾン大学が所有するメモリアル・スタジアムだった。

同スタジアムはサウスカロライナ州クリムゾンの大学キャンパスにある屋外型のフットボール用スタジアムである。1942年に完成した当時は約2万人収容だったが、その後、増築に増築が重ねられ、1995年当時は8万1,500人近くにまで拡大していた。両サイドライン側のスタンドがあまりに高くそびえ立っていることから“デスバレー(死の谷)”とのニックネームを持つほどである。ただし、パンサーズがこのスタジアムを使用したのは初参戦した1シーズン限りだった。

パンサーズの首脳陣は招致活動時から専用スタジアムの建設を目指し、候補地の選定を行っていたのである。自動車レースNASCARで知られるシャーロット・モータースピードウェイの隣接地やシャーロットのノースカロライナ大学、さらにはノースカロライナ州とサウスカロライナ州を跨いで立地する遊園地カロウインズ近くに、州境を50ヤードラインにして建設する案などが出された。しかし、最終的にノースカロライナ州シャーロットの中心地に建設することが決定され、2億4,800万ドル(現在の3億8,700万ドルに相当)の建築費をかけて1994年から建設が開始され、1996年に完成したのがエリクソン・スタジアムだった。

スタジアムは計画当初2つの州からカロライナス・スタジアムと呼ばれていたが、完成前にスウェーデンの電話会社エリクソンがネーミングライツを10年2,500万ドルで取得したことからエリクソン・スタジアムとなった。

屋外型フットボール用スタジアムで完成当時の収容人数は7万3,000人弱だったが、その後の拡張により現在は約7万5,500人だ。パンサーズ以外ではカレッジのアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)とサウスウェスタン・カンファレンス(SEC)の大学が対戦するベルクボウルやACCチャンピオンシップ・ゲームの会場としても使用されている。

また、2004年には銀行のバンク・オブ・アメリカがネーミングライツを20年契約で取得したため、名称がバンク・オブ・アメリカ・スタジアムに変更されており、“ザ・バンク”や“ザ・BOA”などとも呼ばれる。

【渡辺 史敏】

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