元セインツTEグラハムが記録的タイムで北極海を漕破
2025年07月17日(木) 12:35
ニューオーリンズ・セインツの元タイトエンド(TE)であるジミー・グラハムが、今度はボートによる遠征で新たな記録を打ち立てた。
セインツのチーム公式サイトによると、グラハムは“Arctic Challenge(アークティック・チャレンジ)”を完遂し、チームとともに北極海を約584海里にわたって漕破したという。所要時間はわずか10日あまりで、これまでの4人チームによる記録である15日5時間32分を大きく上回る快挙となった。
グラハムはアンドリュー・トロップ、ハンナ・フッピ、ジョン・フッピとクルーを組み、7月4日にノルウェーのトロムソを出発。7月14日にスバールバル諸島のロングイェールビーンに到着した。
「ジミー・グラハムが北極海横断の歴史的な航海の最新情報を投稿。チームはついにフィヨルドに突入。ゴールまではあと数時間。北極海を約1,000km漕ぎ進め、ようやく終わりが見えてきた! 疲労困憊で全身ずぶ濡れ、それでも前進を止めない。これが、最後のひと踏ん張りだ」
今回の遠征でチームはいくつかの偉業を達成した。男女混成の4人チームによる北極海横断は史上初であり、アメリカ人のみで構成されたチームとして極地の海を横断したのも初めて。グラハムは極地の海を漕いだ初の黒人選手となり、ハンナ・フッピは同じく初のアメリカ人女性として記録された。
このチャレンジは慈善活動としても実施され、『Covenant House New Orleans(カバナント・ハウス・ニューオーリンズ)』および『Laureus Sport for Good New Orleans(ローレウス・スポーツ・フォー・グッド・ニューオーリンズ)』の支援を目的に、漕いだ距離1メートルにつき1ドルを募る形で寄付金を集め、目標額は100万ドル(約1億4,837万円)に設定された。
38歳のグラハムがNFLで最後にプレーしたのは2023年。セインツの一員として13試合に出場し、レシーブ6回で39ヤードとタッチダウン4回を記録した。
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