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WRアダムスから学べることに期待するラムズWRナクア、「お菓子屋さんにいる子どものような気分」

2025年07月16日(水) 14:56

ロサンゼルス・ラムズのプカ・ナクア【AP Photo/Ryan Sun, File】

トレーニングキャンプを約1週間後に控える中、ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)プカ・ナクアは新チームメイトのWRデイバント・アダムスと共に成長できる機会にまだまだ興奮しているようだ。

そのチャンスは、ラムズがアダムスと契約を結び、その3日後にクーパー・カップを放出することでWR陣に変化をもたらした3月にやってきたものだ。カップは現在、ライバルのシアトル・シーホークスに所属している。

ラムズはそうした動きによってパス攻撃のユニットを変更し、昨季に得点ランキングで20位と低迷したオフェンスの向上を期待している。しかし、それと同じくらい重要なのは、カップと同じくオールプロ選出経歴を持つアダムスが加入したことで、24歳のナクアが引き続きNFL屈指の選手から指導を受けつつ、すでに素晴らしいプレーにより磨きをかけられるという点だ。

ナクアは現地15日(火)に『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』で新しいWR陣について「間違いなく、今までとは違うものになるだろう」と話している。

「デイバントは施設に足を踏み入れた瞬間から素晴らしかった。また別の歴代最高の選手から学べるのは、盗みをしているような感じというか、お菓子屋さんにいる子どものような気分だ。俺には(クオーターバック/QB)マシュー・スタッフォード、(ヘッドコーチ/HC)ショーン・マクベイ、クーパー・カップ、そして今度はデイバント・アダムスがいる。俺の人生はかなり良い感じ。文句なんて言えないよ。楽しくなるだろうな」

「トゥトゥ(アトウェル)とも再契約したし、スピードのある選手もいる。プレーに意欲的な若手選手もたくさんいる。17番(アダムス)が俺たちを引っ張ってくれるはずだし、彼と一緒にフットボールフィールドに立つことは素晴らしい機会になるだろう」

アダムスはニューヨーク・ジェッツとラスベガス・レイダースで過ごした厳しい2024年シーズンを経てラムズに加入した。昨季は5年連続となる1,000ヤード超えを達成し、8回のタッチダウンを記録したものの、レシーブ数は2020年以降で最も少ない85回にとどまっている。

ナクアは昨季、ケガで11試合の出場にとどまったにもかかわらず、アダムスとの差はレシーブ数で6回、レシーブヤードで73ヤードだけだった。2023年ドラフトの5巡目で指名されたナクアは、ルーキーシーズンに驚異的な活躍を見せ、同年の成績(レシーブ105回、1,486ヤード、タッチダウン6回)でアダムスの成績を上回っている。それでもなお、ナクアはベテランのチームメイトのプレーを間近で観察することで学べることが多くあると感じているようだ。

33歳のシーズンを迎えようとしている現在も、アダムスはライン際で動きを読んで止めることが難しいレシーバーであり続けている。スナップ時やルートの頂点でのフットワークについては、リーグのどのパスキャッチャーにも1つや2つ教えられることがあるだろう。そのため、アダムスから何を学びたいかと問われたナクアがそうした点を挙げたのは理にかなっている。

「ルートランニングだ」と語ったナクアは「彼が持っている、フットボールフィールドを動き回りながらペースを変える能力や、不利な状況から勝ち抜く能力、スクリメージラインでの俊敏性を実際に見るのは素晴らしいことだ。それを間近で見て、隣に並ぶことができると、17番とフィールドに立つときは自分も全力を出さないとって思わされる」と続けた。

ラムズがシーズン終盤に調子を上げ、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドに進出した昨季の勢いを生かすことを目指す中、今季はアダムスとナクアがお互いに高め合うことが期待されるだろう。この2人はラムズで群を抜いて優秀なレシーバーだ。ナクアは謙虚にもアダムスがWR陣をけん引すると話していたが、2人はむしろ同等の力を発揮する主力選手となるだろう。

その後ろには、スピードに優れたアトウェルや、ジョーダン・ウィッテントン、フリーエージェント(FA)として加入したブリテイン・コビー、ドラフト7巡目指名を受けた新人のコナタ・マンプフィールドが、数人のドラフト外ルーキーや経験の少ない選手たちを抑える形で控えているが、その実力や序列はやや不透明となっている。

レシーバー全員がスタッフォードとうまく連携できるかどうかが、再びプレーオフ進出を目指す上で重要になるだろう。

ナクアやアダムスをはじめとするラムズの選手たちは7月22日(火)に始まるトレーニングキャンプでその挑戦への一歩を踏み出す。ラムズで3年目を迎えるスターWRのナクアは、それを非常に楽しみにしているようだ。

「みんなと会うのが待ちきれない」とコメントしたナクアは「とにかくマシュー・スタッフォードがボールを投げるところを見たい。その時間が好きなんだ。最初の練習が始まって、ボールがきれいに回転しているところを見ると、ああ、うまくいきそうだって思うんだ」と続けた。

【RA】