コマンダースが殿堂入りしたWRアート・モンクの背番号81を今季中に永久欠番に
2025年07月16日(水) 12:48
ワシントン・コマンダースは今シーズン、最も尊敬されている英雄の1人を称えることになった。
現地14日(月)、コマンダースがプロフットボールの殿堂入りを果たした元ワイドレシーバー(WR)アート・モンクが着用した背番号81を、シーズン第9週の11月2日(日)に行われるシアトル・シーホークス戦の途中に永久欠番にすると発表した。
シラキュース大学出身のモンクは、“The Posse(ザ・ポッセ)”および“The Fun Bunch(ザ・ファン・バンチ)”という愛称で親しまれた2つのレシーバー陣の中心選手として、ワシントンでの14シーズンで即座に、かつ一貫して活躍を続けた選手だ。モンクがパスキャッチャー陣を率いる中、ワシントンは3度(第17回、第22回、第26回)のスーパーボウル制覇を果たしている。モンクは長きにわたるワシントン時代にキャッチ888回、1万2,026ヤード、タッチダウン65回を記録。その功績が認められ、プロフットボールの殿堂の1980年代オールディケイドチームにも名を連ねた。
「1つの数字。永遠の伝説」
「アート・モンクの背番号81が今シーズン、正式に永久欠番となる」
One number. Forever legendary.
Art Monk's number 81 will officially be retired this season pic.twitter.com/T1bLURR2Yg
— Washington Commanders (@Commanders) July 15, 2025
永久欠番が少ないフランチャイズであるとはいえ、モンクの功績はもっと前に称えられるべきだったと言えよう。モンクは16シーズンにわたるNFLキャリアでキャッチ940回、1万2,721ヤード、タッチダウン68回を記録し、プロボウルに3度、オールプロのファーストチームに1度選出されたという功績によって2008年に殿堂入りを果たした。しかし、コマンダースはモンクの引退から30年もの時が流れた今、ようやくその背番号を永久欠番にすることで栄誉を授けようとしている。
これは、ジョシュ・ハリス率いる新たなオーナーシップが、以前とは異なる方針を打ち出していることを示す最新の兆候だ。コマンダースは2023年シーズン開幕前に買収が完了して以来、さまざまな形で過去の功績を称えることを決めている。
モンクはチームの黄金期に活躍した選手の中で背番号が永久欠番となる2人目の選手となる。コマンダースは今月初めに1980年代から1990年代を彷彿とさせるオルタネート(代替)ユニフォームを発表しており、今オフシーズンに2度、過去の栄光を称える動きにでた格好だ。モンクの永久欠番は、その時代に活躍し、同じくプロフットボールの殿堂入りを果たした元コーナーバック(CB)ダレル・グリーンに続くものとなる。この動きにより、ワシントンで背番号が永久欠番となる選手は合計で6人となる予定だ。
【RA】