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ジェッツとWRウィルソンが4年192億円の契約延長に合意

2025年07月15日(火) 08:56

ニューヨーク・ジェッツのギャレット・ウィルソン【Cooper Neill via AP】

ギャンググリーンの主力攻撃選手が大金を手にすることになった。

現地14日(月)、ニューヨーク・ジェッツとそのスターワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンが4年1億3,000万ドル(約192億2,076万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。

ラポポートによると、契約には9,000万ドル(約133億0,668万円)の保証金の他に、サインボーナスとして1,375万ドル(約20億3,272万円)、2年目のオプションボーナスとして2,000万ドル(約29億5,668万円)、3年目のオプションボーナスとして1,000万ドル(約14億7,834万円)が含まれるという。

2022年NFLドラフトの全体10位で指名されたオハイオ州立大学出身のウィルソンは、3シーズン連続で1,000ヤード超えを達成している。24歳のウィルソンはオハイオ州立大学出身のワイドレシーバーが4年連続でドラフト1巡目指名されるという、前例のない流れの先駆けとなった(2022年はウィルソンとクリス・オレーブ、2023年はジャクソン・スミス・インジグバ、2024年はマーヴィン・ハリソンJr.、2025年はエメカ・エブカ)。また、ウィルソンは当時のジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスの下で指名された評価の高い2022年ドラフトクラスの一員でもある。ジェッツはその年のドラフトで、コーナーバック(CB)ソース・ガードナーを全体4位で指名したのを皮切りに、ラインバッカー(LB)ジャーメイン・ジョンソン二世(1巡目)やランニングバック(RB)ブリース・ホール(2巡目)も獲得した。

ラポポートが指摘しているように、ジェッツはアーロン・グレンHC(ヘッドコーチ)とダレン・ムージーGMによる新体制の下でも、ウィルソンとガードナーを高額の長期契約の対象とする意向を明らかにしてきた。したがって、ガードナーの契約延長も近いうちに実現すると見られている。

しかし、月曜日に新たな契約を結び、NFL屈指の報酬を誇るワイドレシーバーとなったのはウィルソンだった。今回の契約延長により、ウィルソンの年平均額はリーグのワイドレシーバーの中で5番目に高い3,250万ドル(約48億0,460万円)となる。

ウィルソンは少なくとも統計的に自己最高のシーズンとなったキャリア3年目を経て契約延長の対象となった。ウィルソンは昨季、レシーブ101回で1,104ヤード、タッチダウン7回を記録している。

2022年AP通信オフェンス部門年間最優秀選手賞に選ばれたウィルソンは、ザック・ウィルソン、ジョー・フラッコ、アーロン・ロジャースなど、数多くのクオーターバック(QB)からパスを受けてきた。今季はオハイオ州立大学で共にプレーしていたジャスティン・フィールズが司令塔を務める中でそれを目指すことになる。

QBポジションが不安定であるにもかかわらず、一貫して優れたパフォーマンスを発揮してきたウィルソンは、リーグ史上5人しかいない、デビューから3シーズン連続で80回以上のキャッチと1,000ヤード以上を記録した選手の1人となっている。

9シーズン連続で負け越しているジェッツは、昨季も5勝12敗と苦戦したが、ウィルソンは明るい未来への希望の光となっている。

その活躍に報いたジェッツは、ウィルソンの個人としての成功がチームの好転につながることを期待している。

【RA】