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脚負傷のライオンズDEハッチンソン、トレーニングキャンプを前に「まさに理想的な状態」

2025年07月12日(土) 11:11

デトロイト・ライオンズのエイダン・ハッチンソン【AP Photo/Jose Juarez】

デトロイト・ライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンは2024年シーズンにNFL屈指の守備選手として活躍していたが、シーズン中盤に脚を負傷したため、9カ月間実戦から遠ざかっている。

この事実から、2025年シーズンを迎えるにあたってハッチソンの状況については非常に単純な考えが2つ導き出されている。つまり、“調子が鈍っている”か、“十分に休息を取れているか”のどちらかだ。その真相を知るのに本人に聞いてみない手はないだろう。

ハッチンソンは今週、『CBS Sports(CBSスポーツ)』のライアン・ウィルソンに「俺はまさに理想的な状態にある」と語った。

「毎年、フィジカル面だけじゃなくてメンタル面でも成長していると感じているから、毎年一歩ずつ前進していると思う。今オフシーズンはリハビリを余儀なくされたけど、完璧な状態だと感じているし、4年目に向けてまさに必要な状態にあると思っている」

ハッチンソンは5月に、昨年10月に見舞われた腓骨(ひこつ)および脛骨(けいこつ)の骨折から回復し、完全復帰の許可を得たと明かしていた。かつてドラフト全体2位指名を受けたハッチンソンは、わずか5試合でサック7.5回、クオーターバック(QB)プレッシャー30回(QBプレッシャー率16.8%)を記録するなど、絶好調だったにもかかわらず、そのケガで突然シーズンを終えることになった。負傷前はディフェンス部門年間最優秀選手賞の最有力候補となっていたハッチンソンは、復帰に向けた長い道のりを歩むことになったが、そこにはライオンズがスーパーボウルに進出した場合にそれに間に合う可能性もわずかに残されていた。

ライオンズはその目標を達成できなったが、ハッチンソンにとってはむしろ好都合だったかもしれない。フィールドに復帰する前にしっかりと回復する時間を確保できたからだ。あとはハッチンソンがユニフォームを着て、以前と同じ調子を取り戻すだけだと言えよう。

ハッチンソンは復帰後、以前とは少し異なる環境に適応する必要がある。攻撃コーディネーター(OC)を務めていたベン・ジョンソンと守備コーディネーター(DC)を務めていたアーロン・グレンはそれぞれ他チームのヘッドコーチ(HC)職に就くためにチームを離れ、ケルビン・シェパードがライオンズの新DCに就任している。

そうした変化により、わずかな不安が生じる余地ができた。しかし、懸念を抱いていないハッチンソンは次のように話している。

「A.G.(アーロン・グレン)とベンは素晴らしい仕事をしてくれた。この数年間、本当に見事な活躍を見せてくれた。でも、結局のところ、チームの主力メンバーはほとんど残っているし、最終的にはそれが一番大切なことだ。攻守両面で重要な選手をとどめておくことこそが肝心で、選手たちがプレーできる状況を整えることが一番大事なんだ。俺たちは選手としてただそれを実行するだけさ」

ハッチンソンのキャリア最初の3シーズンから学んだことがあるとすれば、それは彼が数多くのプレーを成功させるということだろう。健康を取り戻したハッチンソンは、自身が2025年も同じように活躍できるはずだと期待している。

【RA】