NFLチーム研究所シーズン2:Week 14 - サンフランシスコ・49ers
2018年03月10日(土) 10:35
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1946年、NFLの前身オールアメリカ・フットボール・カンファレンス(AAFC)のオリジナルメンバーとして設立された49ersが最初にホームとしたのはケザー・スタジアムだ。
1925年にオープンしたこのスタジアムはサンフランシスコ市西部、ゴールデンゲート・パークの東南端に位置し、当時6万人近くを収容できた陸上トラックのある屋外型総合スタジアム。1990年に減築が行われ、現在は1万人収容となっている。ここは1960年の創設シーズンのみ、レイダースも使用した実績を持つ。
49ersは1970年まで同スタジアムを使用したが、1971年にはより近代的なキャンドルスティック・パークに移転している。ここはMLBサンフランシスコ・ジャイアンツのホームとしてサンフランシスコ市南部にあるサンフランシスコ湾西岸の州立公園、キャンドルスティック・ポイントに隣接する形で1956年にオープンした野球用スタジアムだ。海に面した立地のため、海風が強いうえ、潮の満ち引きによってグラウンドの硬さが変化することでも知られた。
野球で使用する場合は約6万3,000人収容だったが、フットボールの場合は右中間に仮設スタンドが設置され、7万人近くを収容できた。1995年にネーミングライツをコンピュータ機器メーカーのスリーコムが取得してスリーコム・パーク・アット・キャンドルスティック・ポイントに名称変更したものの、2002年にはサンフランシスコ・スタジアム・アット・キャンドルスティック・ポイントに変わり、さらに2004年にモンスター・パークとなった後、2008年に再びキャンドルスティック・パークに戻されている。
また1989年には10月に同地域を襲ったロマ・プリータ地震の影響で、49ersは1試合のみスタンフォード大学のスタンフォード・スタジアムを使用している。
キャンドルスティック・パークの老朽化が進んだため、2006年に49ersは新スタジアムの建設を地元地域に打診する。サンフランシスコ市などが交渉に当たったが、最終的には49ersの練習施設があるサンタクララ市に焦点が絞られ、2010年の承認を経て2012年に建設が開始された。
こうして2014年に完成したのがリーバイス・スタジアムである。サンフランシスコの中心部から南に約64km離れた位置に立地、約6万8,500人を収容できる屋外型のフットボール用スタジアムだ。オープン前の2013年にサンフランシスコに本社を置くジーンズ・メーカー、リーバイスがネーミングライツを取得し、この名が使用されている。
サンタクララはいわゆるシリコンバレーの中心地でもあることから開業前からIT企業が10社以上スポンサーとなっており、IT設備が充実したスマートスタジアムとしても有名だ。敷設されたデータケーブルの総延長は約644kmにも及び、Wi-Fiのアクセスポイントが1,200基、Bluetoothのビーコンも1,200基設置されている。
リーバイス・スタジアムは第50回スーパーボウルの会場にもなった。
【渡辺 史敏】
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