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NFLチーム研究所シーズン2:Week 22 - シンシナティ・ベンガルズ

2018年05月05日(土) 09:13



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1968年、AFLに参入したベンガルズが最初に本拠地としたのは地元シンシナティ大学のニッパート・スタジアムだ。屋外型フットボール用スタジアムだが、当時の収容人数は2万8,000人に過ぎなかった。

しかし、同年2月にはシンシナティ市がダウンタウンの南、オハイオ川沿いに新スタジアムの建設を始めていたのである。こうして1970年に完成したのがリバーフロント・スタジアムだ。当時流行していた円形で1階スタンドを移動させることでフットボールにも野球にも対応できる屋外型多目的スタジアムだった。フットボールでは6万人近くを収容できた。完成を受けてベンガルズはMLBシンシナティ・レッズと共に同スタジアムに移転している。

1982年1月10日、チャージャーズとの間で行われたAFCチャンピオンシップは気温-が氷点下23℃、体感温度も氷点下38℃とNFL史上最も寒かった試合、通称フリーザーボウルとして知られる。また1988年シーズンでプレーオフを含めてホームで10勝0敗し、第23回スーパーボウルに進出する快進撃を見せた際には、ベンガル虎の生息地から同スタジアムには“ザ・ジャングル”というニックネームがつけられた。このことから人気ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズの“ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル”が非公式テーマソングにもなっている。

ただ、多目的スタジアムはフットボールにも野球にも観戦に最適な環境ではないとの理由から、両チームとも専用スタジアムの建設を望むようになった。これを受けてシンシナティ市が属するハミルトン郡は1996年に2チームのために新スタジアム建設資金となる売上税増税を承認、1998年にシンシナティ市ダウンタウンの西南端、やはりオハイオ川沿いにベンガルズ用スタジアムの建設が開始された。

2000年に完成したのがベンガルズ創設者の名を冠したポール・ブラウン・スタジアムだ。屋外型フットボール専用スタジアムで6万6,000人近くを収容できる。また旧スタジアムから“ザ・ジャングル”の愛称が受け継がれている。

【渡辺 史敏】

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