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オイラーズがテネシー州ナッシュビルに移転した1997年、ヒューストンではNFL新チーム設立に動いていたグループがスポーツ施設を専門とする建設会社に新スタジアム設計を依頼した。1999年にNFLの32チーム目となるフランチャイズがヒューストンに決定すると、翌2000年にスタジアムの建設が開始され、2002年のテキサンズ始動に併せてオープンしたのがリライアント・スタジアムだった。

このスタジアムは史上初の屋内型スタジアムで、オイラーズも使用していたアストロドームに隣接し、アリーナやコンベンションセンターなどが並ぶ現NRGパーク内に立地している。7万2,000人近くを収容できるフットボールをメインとした屋内型スタジアムだ。フィールド部分の屋根が最速7分ほどで開閉できる。開閉式の屋根を設けたのはNFLでは同スタジアムが最初だった。

リライアント・スタジアムはヒューストンに拠点を置くエネルギー会社、リライアント・エナジーがネーミングライツを取得したことで命名されたもの。2014年にリライアント・エナジーの親会社NRGエナジーによって、NRGスタジアムに改称されている。

2004年2月に開催された第38回スーパーボウルの会場となったが、2008年9月には同地を襲ったハリケーン・アイクによって屋根に被害を受ける事故が発生。その後、2017年にはNRGスタジアムを舞台に第51回スーパーボウルが開催された。またテキサスらしく毎年、牧畜の展示会とロデオ大会の会場としても使用されている。

【渡辺 史敏】

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