NFLチーム研究所トップ > NFLチーム研究所シーズン2：Week 31 – オークランド・レイダース

オークランド・レイダースはNFLの対抗リーグ、AFLの1つとして1960年に設立されたが、オークランド市のスタジアム建設が間に合わず、1960年は4試合を当時49ersがホームとしていたサンフランシスコのケザー・スタジアムを、1960年の残りと1961年は後に49ersがホームとする多目的スタジアムのキャンドルスティック・パークを仮のホームとして使用した。

1962年、オークランド市によるフットボール用スタジアム、フランク・ヨウエル・フィールドが完成したため、レイダースはようやくオークランドに移転することができた。ただ、このスタジアムは2万2,000人しか収容できず、当時オークランド市とアラメダ郡が計画していた大型スタジアム完成までの仮住まいという位置は変わらなかった。

こうして1965年に完成したのがオークランド・アラメダ・カウンティ・スタジアムだ。同スタジアムはフットボール用では5万6,000人が収容できる当時流行していた多目的スタジアムである。1968年からはMLBオークランド・アスレチックスもホームとしている。現在NFLとMLBのチームが使用している唯一のスタジアムだ。

レイダースは1981年までオークランドをホームとしたが、翌年、ロサンゼルスに移転する。ロサンゼルスの拠点としたのは現在、ラムズが仮のホームとしているロサンゼルス・メモリアル・コロシアムだった。

ただ、レイダースはロサンゼルスで思うような集客ができず、1995年にオークランドに再移転することとなった。ホームとしたのはやはりオークランド・アラメダ・カウンティ・スタジアムである。

スタジアムはソフトウェア企業のネットワーク・アソシエイツが1998年にネーミングライツを取得し、ネットワーク・アソシエイツ・コロシアムとしたのを皮切りに3度名称が変わったが、2017年からはオリジナルの名称に戻されている。

2017年、ラスベガスへの移転が承認された。現在、2020年の完成とチーム移転に向けてラスベガス郊外のパラダイスにラスベガス・スタジアムが建設中だ。6万5,000人規模のドーム型スタジアムになる予定で、ネバダ大学ラスベガス校のホームにもなる見込みだ。

【渡辺 史敏】

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