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コルツとQBリチャードソンが合意の上でトレードの選択肢を模索へ

2026年02月27日(金) 09:22

インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/John Amis, File】

インディアナポリス・コルツとクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンが決別に向けて最初の一歩を踏み出した。

現地26日(木)、コルツとリチャードソンが合意の上でトレードの可能性を模索することになったと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウォルフが状況に詳しい人物の話をもとに報じた。

コルツ幹部は木曜朝にリチャードソンの代理人であるデイリック・ジャクソンと会談し、双方にとってトレードの選択肢を検討することが最善だという結論に至ったとウォルフはつけ加えている。

2023年ドラフト全体4位指名を受けたリチャードソンは、魅力的な身体能力を備えてリーグ入りしたものの、ルーキーシーズンはケガに阻まれた。2024年には11試合に出場したが、正確性と安定性を発揮するのに苦戦し、昨季は先発の座をダニエル・ジョーンズに奪われた。そして、シーズン第6週の試合前ウオームアップ中に眼窩を骨折し、わずか2試合の出場(先発はなし)にとどまった。

コルツからトップ5指名を受けてからの3シーズンで、フロリダ大学出身のリチャードソンは350回のパスのうち50.6%を成功させ、2,400ヤード、タッチダウン11回、インターセプト13回を記録してきた。

ウォルフによると、注目すべきチームの1つはミネソタ・バイキングスであり、J.J.マッカーシーと共にQB陣を整える中でリチャードソンに関心を示しているという。

ジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードは火曜日、コルツがジョーンズを呼び戻す方針であることからリチャードソンが構想外になるとの見方を否定した。また、バラードGMはリチャードソンがケガから回復したとつけ加えている。

バラードGMは火曜日にスカウティングコンバインの場で「彼に完全に一からやり直す必要があるとは言わない。アンソニーはまだ若いし、成長過程にある。だから、将来がどうなるかは見ていくことになるが、私は今でもアンソニーを信じている」と述べていた。

しかし、リチャードソンの代理人との会談を経て、将来的に移籍するとの見方が強まっている。

リチャードソンの身体能力を考えれば、再起を期待して獲得に踏み切るチームはあるだろう。しかし、トレードによる見返りはわずかなものにとどまり、才能はあるが経験の浅いパサーに費やしたドラフト1巡目指名権とはかけ離れたものになる見込みだ。

同じくトップ5指名を受けるも、サンフランシスコ・49ersで結果を残せず、その後も地位を取り戻すのに苦戦しているQBトレイ・ランスと同様に、リチャードソンにもプレシーズン要員以上の存在になるには険しい道のりが待ち受けている。とはいえ、適切なシステムでプレーできれば、その身体能力とロングパスを放つ能力はダイナミックな武器になるだろう。リチャードソンは、経験が乏しく、真に成長するために実戦経験が必要なQBにとって、NFLが必ずしも理想的な育成環境ではないことを示す最新の例と言える。

一般的には、双方がトレードを模索することで合意した後に話がまとまらなかった場合、最終的に放出に至ることが多い。コルツがその道を選ぶか、他チームで負傷者が出た場合に備えて夏までリチャードソンを確保し続けるかは、今のところ不明だ。しかし、リチャードソンがインディアナポリスに残る未来がなくなったことは明らかだ。

【RA】