NFLチーム研究所シーズン2:Week 6 - デトロイト・ライオンズ
2018年01月13日(土) 11:43
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現在のライオンズは1929年にオハイオ州ポーツマスを本拠にスパルタンズというチーム名で設立された。1930年からNFLに加入したが、当時、ホームとしたのは8,200人収容のユニバーサル・スタジアムだった。
チームは1933年まで同地で活動したものの、収入不足から1934年にデトロイトのラジオ局オーナーだったジョージ・リチャーズに売却される。リチャーズはチームをミシガン州デトロイトに移転させ、チーム名もライオンズに変更した。
デトロイトでの最初のホームはデトロイト大学スタジアム。デトロイト大学フットボール・チームの本拠地を間借りしたものでライオンズは1934年から1937年まで2万5,000人収容のこのスタジアムを使用している。
次の拠点はMLBデトロイト・タイガースがホームにしていた野球用スタジアムであるタイガー・スタジアムだ。5万2,000人を収容できる屋外型スタジアムで、1938、1939年と使用し、1940年にいったんデトロイト大学スタジアムに戻ったものの、1941年から1974年まで同スタジアムを使用することとなった。
1960年代後半になるとデトロイトの北にあるポンティアック市がスポーツ複合施設の建設を計画し、ライオンズとタイガースの移転を誘致する。ただ、当初、開閉式のスタジアムが予定されていたにもかかわらず、建設資金の高騰から閉鎖型のドームスタジアムにすることとなり、ライオンズのみがこの誘致を承諾することとなった。
こうして1975年にライオンズは完成したばかりのポンティアック・メトロポリタン・スタジアムに移転したのである。同スタジアムの屋根は白色のテフロン製でできており、陽の光が反射すると銀色に見えることから1977年にポンティアック・シルバードームへと改名された。1985年に積雪の重さから屋根が破損する事故が起きている。
1990年代になるとチームはデトロイト市内に戻ることを模索し始める。その結果、1996年、ダウンタウンに新スタジアム建設が決定され、2002年に完成したのがフォード・フィールドである。
建設費5億ドル(現在の6億8700万ドルに相当)をかけて造られた屋内型スタジアムは6万5,000人を収容。オーナーは地元のデトロイト・ウェイン郡だが、運営権はライオンズが所有している。自動車メーカー、フォード・モーターが20年4,000万ドル以上でネーミングライツを取得し、現在のスタジアム名が使用されている。同社の創業一族であるフォード家はチーム株式のほとんどを所有している。
【渡辺 史敏】
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