レイブンズが正式にマリク・カニンガムをQBからWRに
2024年05月29日(水) 09:45今オフシーズン、ボルティモア・レイブンズがクオーターバック(QB)としてプレーしていたマリク・カニンガムを正式にワイドレシーバー(WR)に転向させた。
レイブンズは12月にニューイングランド・ペイトリオッツの練習生だったカニンガムと契約し、大学時代にチームメイトだったQBラマー・ジャクソンと再会させている。当時、レイブンズはカニンガムにクオーターバック、ワイドレシーバー、そしてスペシャルチーマーとしてクロストレーニングさせていた。カニンガムはシーズン第18週にレイブンズの一員として1試合に出場し、4回のスナップにすべてレシーバーとして参加している。
OTA(チーム合同練習)が本格化する中、レイブンズは正式にカニンガムをワイドレシーバーとして登録し、そのポジションに没頭させている。
レイブンズのWRコーチであるグレッグ・ルイスは現地28日(火)に、25歳のカニンガムは新しい仕事にうまく移行していると明かし、次のように述べた。
「彼はこのスポーツを愛していて、フィールドに出るためならどんな方法でも見つけたいと思っている。レシーバーでも、クオーターバックでも、ランニングバック(RB)でも、D(ディフェンシブ)ラインでも、彼は外に出てやり遂げるはずだ。クオーターバックポジションからレシーバーポジションへの転向もうまくやっている。ゼイ(フラワーズ)やショーン・ライアン、ベイト(ラショッド・ベイトマン)と一緒に取り組んでいて、みんなは彼にレシーバーとしてプレーすることのニュアンスを教えている。だが、彼は空間認識を理解している。クオーターバックの視点からそれを理解しているんだ。もちろん、ゾーンカバレッジも理解している。だから、今はレシーバーがやっている小さなことを彼にやらせている。彼はまだたくさんはやっていないからね」
オデル・ベッカムがフリーエージェント(FA)としてチームを去るのを見守ったレイブンズは、WRポジションに目立った補強を行ってこなかった。2024年ドラフトで4巡目指名を受けたデヴォンテス・ウオーカーがフィールドを広げる可能性を秘めている中で、現在はフラワーズ、ベイトマン、ネルソン・アグホローがデプスチャートの上位に位置している。ディオンテ・ハーティ、タイラン・ワラス、ライアンはドラフト外フリーエージェントの数人とともに競い合っている状態だ。
NFLでのポジション転向は見かけほど単純ではないため、カニンガムは苦しい戦いを強いられるだろう。しかし、カニンガムはそれをやり遂げられるほどのダイナミックな運動能力を持ち合わせている。新しいキックオフルールが導入されることもあり、カニンガムはスペシャルチームでの役割も担うかもしれない。
ペイトリオッツでの短い在籍期間に、カニンガムはプレシーズンで爆発的な能力を垣間見せていた。レイブンズはそれを利用し、元QBをフィールドに出せるかどうかを見ている。順調にいけば、カニンガムはレギュラーシーズンの試合で大学時代のチームメイトからパスを受けることができるかもしれない。
【RA】