ニュース

オフシーズンワークアウトプログラムを見直す提案をまとめるNFL選手会

2024年05月29日(水) 10:04


NFL選手会【NFL】

NFLPA(NFL選手会)がオフシーズンワークアウトプログラムの変更を求めることを検討している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地28日(火)に計画を知る人物の話をもとに伝えたところによると、NFL選手会が早ければ2025年からオフシーズンを全体的に見直し、春に実施されている自主参加のフィールド上のワークアウトを廃止する一方で、トレーニングキャンプを長期化し、選手が6月中旬から7月上旬に集合するようにするという提案をまとめているとのこと。

正式な提案は今夏に行われる見込みだ。

2023年7月に始まった新体制の下、NFL選手会はオフシーズンのスケジュール調整について選手から意見を求めており、大多数が変更を支持しているとペリセロは報じている。

団体交渉によって定められた現在のオフシーズンワークアウトプログラムは、ミーティング(フェーズ1)、フィールドでの個人ドリル(フェーズ2)、OTA/チーム合同練習(フェーズ3)の3段階に分かれた9週間にわたる自主参加のオフシーズンプログラムだ。各チームはフェーズ3の間にベテラン選手を含む参加必須のミニキャンプを1回実施することができる。

ほとんどのチームにとって、オフシーズンプログラムは4月中旬に始まり、6月中旬まで続く。その後、7月中旬から下旬にトレーニングキャンプが始まるまでの約6週間が夏休みとなる。

オフシーズンの就業規則は団体交渉で決められているため、変更にはNFLとの合意が必要だ。

ペリセロによると、NFL選手会は医療やパフォーマンスの専門家に相談し、ケガを減らしたり、選手の回復時間を最大化したりするための解決策を考えているという。NFL選手会からの提案には、春に実質的なクラスルームワークを行うことを許可する一方で、キャンプまで練習を禁止するという内容が盛り込まれると見られている。

オフシーズンを再編成することで現在のスケジュールを調整することができ、選手たちは厳しいシーズンを終えた後により充実した休息をとり、シーズン開幕までより長い準備期間を得られるようになる。これは、現在の構造で一部の選手がトレーニングキャンプ中に悩まされる軟部組織のケガを避けるのに役立つことが証明されるかもしれない。

【RA】