タイタンズWRバークスの身体能力をフリオ・ジョーンズやA.J.ブラウンになぞらえるWRリドリー
2024年05月30日(木) 13:29かつてワイドレシーバー(WR)トレイロン・バークスは、テネシー・タイタンズでA.J.ブラウンの後継者として最初にチャンスを得ると考えられてきた。しかし、わずか2年後の現在、タイタンズのデプスチャートではディアンドレ・ホプキンス、カルビン・リドリー、さらにはタイラー・ボイドまでもがバークスの前に位置しているようだ。
しかし、バークスを見限るのはまだ早いだろう。少なくとも、本人はまだ諦めていない。
バークスはこれまでの2シーズンが期待外れだったにもかかわらず、3年目のシーズンに向けて、今は自信が“みなぎっている”と現地29日(水)に語った。
「楽しいし、健康だ。これ以上うれしいことはないよ」とバークス。
リドリーはバークスを積極的に応援しているようだ。タイタンズが大金を投じてフリーエージェント(FA)で獲得したリドリーは、新しいチームメイトであるバークスの身体能力は別格だと強調した。
『FOX Sports (フォックス・スポーツ)』のベン・アーサーによると、リドリーは「あいつはとんでもないよ、本当に。絶対にスターになる。まったく心配ない」とコメントしたという。
新しいヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハン率いるタイタンズのコーチングスタッフが、バークスと今オフシーズンに加えたワイドレシーバーたちについて何の心配もしていなかったとは考えにくい。確かに、 キャラハンHCとともにシンシナティ・ベンガルズから移籍してきたボイドは、バークスのポジションを脅かす存在ではなく、ベテランとしてチームをまとめる存在だ。しかし、ジェネラルマネジャー(GM)ラン・カートンが昨年にホプキンスと契約したのに続き、今オフシーズンにリドリーと大型契約を結んだことは、バークスが今シーズンに確実に活躍する選手とは見なされていないことを示唆している。
バークスにとってNFLでの最初の2シーズンが生産的でなかっただけに、懸念が生じるのも無理はない。通算で22試合(先発15試合)に出場しているバークスが残した数字は、レシーブ49回(ターゲット84回)で665ヤード、タッチダウン1回というものだ。さらに、ランではキャリー9回、65ヤードだった。その一部はこの期間の不安定なクオーターバック(QB)のプレーに起因するかもしれないが、現時点ではバークスの成長は停滞していると言える。
それでも、リドリーが新しいチームメイトであるバークスに見ているのは、その未完成の、非常に高いポテンシャルだけだ。
リドリーはこうつけ加えた。
「あいつはフリオ(ジョーンズ)やA.J.ブラウン、T.O.(テレル・オーウェンス)みたいだ。あんなにでかくて、あんなに速いんだぜ? すごい選手だよ。あいつのことは心配しなくていい」
過去2年間にタイタンズに加わったワイドレシーバーたちは、バークスにいい刺激を与えたのだろうか?
レポーターの イーストン・フリーズによると、バークスは「ああ、もちろんだ。でも、それは楽しいことだ。あいつらが何をもたらしてくれるかを見るのは楽しいし、俺も最高のプレーを披露する。だから、一緒にフィールドに出て競い合って、楽しんでいるさ」と語ったという。
5月初旬、キャラハンHCはバークスについて、タイタンズオフェンスで「何でもこなすだろう」と述べ、これまでの働きぶりを「とても素晴らしい」と評価した。
バークスはキャラハンHCがベンガルズから持ち込んだオフェンスが自分に合っていると感じており、そこにはアーカンソー大学でプレーしていたシステムと似ている部分があると明かしている。
「楽しいし速いし、大学時代にやっていたことに似ているから、慣れている。だから、これを学んで、上達して、楽しみながらプレーするだけだ」とバークス。
バークスが3年目のシーズンでブレイクすれば、タイタンズはリーグ屈指のレシーバー陣を誇ることになるかもしれない。そうなれば、先発の座を確固たるものにしようとしている2年目のQBウィル・レビスにとって大きな助けとなるはずだ。
リドリーはバークスのメンタル面がフィジカル面に追いつけば、ブレイクする可能性があると考えており、こう話した。
「試合中に冷静さを保つ方法を学べばいいだけだ。そうすれば、あいつは大丈夫さ」
【KO】