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レイダースHCピアースを補佐するためにNFLに復帰した元ベンガルズHCルイス

2024年05月30日(木) 12:34


マービン・ルイス【AP Photo/Don Wright】

ラスベガス・レイダースが2024年シーズンの開幕を迎えるとき、それはマービン・ルイスがNFLのコーチとして復帰を果たす瞬間にもなる。

長年、シンシナティ・ベンガルズのヘッドコーチ(HC)を務めていたルイスは現地29日(水)に、レイダースのアントニオ・ピアースHCを補佐できることが単純に復帰のきっかけとなったと明かした。

水曜日、レイダースのアシスタントヘッドコーチを務めるルイスは、その役割を引き受けるにあたって何が魅力的だったのかと尋ねられた際に「単純にAP(アントニオ・ピアース)をアシストする機会だと思う」と答えている。

「彼と初めて会ったときから、指導する機会を得たときもあれば、その後にアリゾナ州立大学で再会する機会を得たときもあった。つまり、前にも同じような役割についたことがある。彼もそこにいて、そのサポートをするというね。彼にはいつも本当に感心させられる。2002年には今の(ワシントン)コマンダースで一緒だったと思う。だから、それはこういう機会なんだ」

ルイスは1996年から2001年までボルティモア・レイブンズの守備コーディネーター(DC)を務め、2000年シーズンには第35回スーパーボウルでの優勝を決定づけたトップレベルのディフェンスを指揮した。レイブンズでの在籍期間を終えた後、ルイスはベンガルズのヘッドコーチに就任する前に、2002年に1シーズンだけワシントンの守備コーディネーターを務めている。その2002年シーズンに、ルイスは当時24歳だったピアースを指導していた。ピアースが選手として全盛期を迎えたのはもっと先の話だったが、ルイスには好印象を与えていたようだ。

「彼が選手として意欲的だったのは分かっていた」とルイスは振り返っている。

16シーズンにわたってベンガルズのヘッドコーチを務めたルイスは、その間にチームを7度のプレーオフ進出とともに、131勝122敗3分という成績に導いた。ベンガルズでの最終シーズンとなった2018年を最後に、ルイスはNFLでコーチを務めていない。ルイスは2019年秋にアリゾナ州立大学のスタッフとなり、そこには2018年から2021年にかけて所属していたピアースもいた。

2022年にレイダースのラインバッカー(LB)コーチとして採用されたピアースは、2023年シーズンにジョシュ・マクダニエルズの解雇に伴って暫定ヘッドコーチとなり、その後、フルタイムのヘッドコーチに就任。2023年の在任中、ピアースはルイスやトム・コフリン、アダム・ゲイスといった元ヘッドコーチに意見を求めていた。

ルイスは「彼はそういう形で、自分に固執しない」と話している。

「他の人の意見を聞くとか、そういうことを望むのだ。それは良いことだが、彼自身もリーダーとして素晴らしい方向性を持っている。彼は責任をもって方向性を示し、日々それを強化している」

ルイスはコーチとして出世する中で、ビル・カウハーやブライアン・ビリック、スティーブ・スパリアーから学びを得てきた。ピアースにも同じような指導をしたいと考えているルイスは、こうコメントしている。

「それはヘッドコーチになる機会を得たときに役立ったと思う。自分も同じようにAPのためになれたらいいなと思っている」

ルイスはアリゾナ州スコッツデールに住んでおり、居住地がラスベガスに近いことも今回の決断を容易にしたのだろう。全体的に、それはルイスが自ら探し求めた機会ではなかった。

「とても自然な流れだった」とルイスは明かしている。

「ワクワクした。他にも何人かから、同じような仕事に関心を持っているかを尋ねられていた」

ルイスはベンガルズの指揮官に就任したとき、45歳だった。同じように、ピアースも初めてフルタイムのNFLヘッドコーチを務める2024年に46歳になる。両者ともにディフェンス重視のコーチであり、ルイスはNFLコーチとしてのキャリアの初期に受けたような指導を行いたいと望んでいる。

アシスタントヘッドコーチとして関与している内容についてそれ以上、掘り下げなかったルイスは、次のように語った。

「私は自分にできる方法でチームや選手、コーチをサポートするためにここにいる。それが私にとって重要なんだ。彼らのために、できる限り状態を安定させようとしている」

ピアースを指揮官に据え、レイダースは新時代を迎えた。NFLでのコーチ経験はわずか2シーズンだが、ピアースはルイスと、ルイスが30年近く蓄積してきたNFLコーチングの知識に頼ることができる。

【RA】