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新契約を追求するブラウンズWRクーパーが参加必須のミニキャンプを欠席

2024年06月12日(水) 11:40


クリーブランド・ブラウンズのアマリ・クーパー【Cooper Neill via AP】

クリーブランド・ブラウンズのワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーが現地11日(火)に実施されたセッションを欠席し、罰金の対象となっている。

ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは、クーパーの欠席は正当な理由によるものではないとし、次のように述べた。

「こういった事態が発生するのは承知している。この件については、アマリ、彼の代理人、AB(ジェネラルマネジャー/GM、アンドリュー・ベリー)と、そういった話し合いにすべてを任せている。繰り返しになるが、みなさんもご存じのように、われわれはここにいる選手たちに集中している。しっかりとトレーニングを積んで、それに専念し続けているんだ」

クーパーまたはその 代理人が、火曜日に実施されたミニキャンプを欠席することをチームに知らせていたかと尋ねられた際、ステファンスキーHCはチームとクーパーの間で「対話はあった」と返答。

クーパーは2020年にダラス・カウボーイズと結んだ5年1億ドル(約157億1,975万円)の契約の最終年を迎える。この契約が原因で、2022年にカウボーイズはキャップスペースを確保すべく、クーパーをわずかな対価(ドラフト5巡目指名権と6巡目指名権の交換)でブラウンズにトレードした。

キャップスペースを管理する人々にとって、この契約がむしろ魅力的に見えるようになるまで、そう時間はかからなかった。現在、クーパーが獲得している年平均2,000万ドル(約31億4,366万円)という額は、NFLのワイドレシーバーの中で20位タイに位置する。

昨シーズン、クーパーは5人の異なる先発クオーターバック(QB)とプレーしていたのにもかかわらず、リーグで5位となる1,250レシーブヤードをマーク。6日後に30歳を迎えるクーパーにとって、今がキャリアの中で最も稼ぎ時と言える。

これを踏まえると、数日間の罰金は一時的な損失に過ぎないだろう。

クーパーが参加必須のミニキャンプをホールドアウトする前に、ブラウンズのOTA(チーム合同練習)には参加していたことも注目に値する。クーパーは今が好機と見て、交渉を有利に進めるためのポジションをしっかりと固めているようだ。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』 によると、ブラウンズは現在、1,370万ドル(約21億5,203万円)のキャップスペースを確保しているという。これを利用してクーパーとの契約を見直すか、延長契約によって支出を将来に分散させることができる。トレーニングキャンプまでに双方が納得できる妥協点に達するかどうか、見守ることにしよう。

【KO】