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Sトニー・ジェファーソンが引退を撤回、チャージャーズと契約へ

2024年06月15日(土) 12:43

ボルティモア・レイブンズのトニー・ジェファーソンとC.J.モズリー【AP Photo/Gail Burton】

セーフティ(S)トニー・ジェファーソンがNFLに帰ってきた。

現地14日(金)、ロサンゼルス・チャージャーズがワークアウトで好印象を残したベテランのジェファーソンと契約することになったと発表。

ジェファーソンが手に入れたNFLで2度目のチャンスには明確なつながりがある。チャージャーズの新しいジェネラルマネジャー(GM)に就任したジョー・ホーティズは、昨年の冬にボルティモア・レイブンズ——ジェファーソンが2017年に4年3,400万ドル(約53億5,245万円)の契約を結んだチーム——を去り、ロサンゼルスに移った。そのホーティズGMが、それ以来、何人もの元レイブンズ選手たちを南カリフォルニアに連れてきている。ジェファーソンはランニングバック(RB)のガス・エドワーズおよびJ.K.ドビンズ、タイトエンド(TE)ヘイデン・ハースト、ガード(G)ブラッドレー・ボーズマン、TEベン・メイソンとともにチャージャーズに加わる最新のメンバーだ。

ジェファーソンはアリゾナ・カーディナルスで過ごした4シーズンで頭角を現し、2016年にはキャリア最高にあたるタックル96回(そのうち13回はロスタックル)、サック2回、パスディフェンス5回、ファンブルフォース2回、ファンブルリカバー2回をマークしている。この活躍が評価されたジェファーソンはレイブンズと年平均850万ドル(13億3,811万円)の契約にサインした。

ジェファーソンはレイブンズでの最初の2シーズンでもカーディナルスで見せた活躍に匹敵するパフォーマンスを発揮。しかし、その後はケガに悩まされ、2019年には5試合の出場にとどまり、2020年にレイブンズから放出された。

2020年シーズンをフットボールから離れて過ごしたジェファーソンは、2021年にはサンフランシスコ・49ersで故障者リザーブ(IR)入りして復帰を果たし、レイブンズに8カ月半(4試合に出場)戻った後、リーグ内を転々とし、最終的に2022年にニューヨーク・ジャイアンツにたどり着いた。

しかし、足のケガで2022年シーズンを早々に離脱し、ジェファーソンのプロキャリアも終わりかけていた。ジェファーソンは2023年5月に引退を表明し、レイブンズのスカウトとして新たなキャリアを始める予定だったが、2024年5月に引退を撤回。ホーティズGMはジェファーソンの過去の実力を知っており、ヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボー率いる新体制のチャージャーズで32歳のジェファーソンにもう一度チャンスを与えることを決めた。

ジェファーソンがインパクトを残せるか、キャンプ終了時に53人のロースターに残ることができるか、そういった保証は一切ない。とはいえ、ジェファーソンにとって、これは馴染みのある人物が率いるチームでプレーするという貴重なチャンスだ。長い負傷歴を抱えるジェファーソンが唯一望むのは、プレーする機会をもらうことだろう。

【KO】