WR市場が高騰する中で“ワクワクしながら”新契約を模索するドルフィンズWRヒル
2024年07月02日(火) 17:54多くのワイドレシーバー(WR)がこのオフシーズンに新しい契約を結び、このポジションの市場の最高値が変わった。
この新契約締結の波に乗ろうとしているのが、マイアミ・ドルフィンズのWRタイリーク・ヒルだ。ヒルは自身の次の契約を考える時期が来たことを踏まえ、この新しい給与基準が自分にどう影響するのか興味津々だと現地1日(月)に語った。
『click2houston.com』によると、ヒルは「前に3,000万ドル(約48億4,810万円)の波に乗っていたのもすごかったけど、ジャスティン・ジェファーソンがそれを超えたんだ」と話し、こう続けたという。
「だから、彼らのことをとても誇りに思うし、もちろんチームメイトの(ジェイレン)ワドルが新しい契約を結んだこともうれしいね。俺みたいな選手にとって、それはいいことだ。俺も今30歳で、新しい契約を探しているから、どれくらいの価格帯に入るのかとても楽しみだよ。最高だ」
カンザスシティ・チーフスからトレードで移籍してきたヒルが、ドルフィンズと現行の4年1億2,000万ドル(約193億9,242万円)の延長契約を結んだとき、その年平均額である3,000万ドルはワイドレシーバーのポジションでは最高額だった。
『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』 によれば、ここ3カ月の間にミネソタ・バイキングスのジェファーソンを含む3人の選手がヒルの年平均額を上回り、ジェファーソンが受け取る年平均3,500万ドル(約56億5,656万円)はワイドレシーバーの選手が得る新しい最高額となったという。ヒルのチームメイトであるワドルも、ヒルの平均額にわずかに届かない3年8,475万ドル(約136億9,907万円)の延長契約を締結している。
一方、ヒルは2024年に1,966万5,000ドル(約31億7,814万円)を受け取る予定であり、これは保証金が含まれる最後の年となる。ヒルほどの選手が現在の基準に合わせてその実力にふさわしい報酬を得るためには、今が契約延長に取り組む時期かもしれない。
ドルフィンズに加入して以来、常にワイドレシーバーのトップに君臨するヒルは、2年連続でオールプロのファーストチームに選ばれ、8年連続でプロボウルにも選出されている。昨シーズンにはリーグトップの成績である1試合平均112.4ヤードをマークし、合計1,799ヤードを獲得したヒルは、1シーズンに2,000ヤードを超える初のワイドレシーバーになるという自身の目標にはわずかに届かなかった。
しかし、ヒルへの支払いがドルフィンズの未来の計画にどうはまるかは、チームが他のどの部分に資金を投じるかを踏まえると、複雑になってくるかもしれない。
ワドルの契約延長に加えて、ドルフィンズはこの夏にクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアとも交渉を行っている。最近はジャレッド・ゴフやトレバー・ローレンスが契約を締結しており、クオーターバックポジションの市場も上昇し続けている。
しかし、現時点ではヒルはお金のことを気にしていない。むしろ、ヒルにとっての直近の優先事項は、レギュラーシーズンに成功を収めながら、ポストシーズンの栄光を逃してきたチームを率いることだという。
「ああ、もちろんすごく楽しみだ。でも、一番の目標はスーパーボウル制覇だ。報酬をもらうのもいいけれど、スーパーボウルで優勝して、マイアミの街に特別なものをもたらすことができれば、それは俺たちとともに永遠に残る。俺たち全員にとってすごく大きいことだと思う。偉業を成し遂げようぜ」とヒルは話した。
【KO】