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セインツQBカーのバックアップの座をかけて争うQBヘイナーとラトラー

2024年07月10日(水) 12:07


ニューオーリンズ・セインツのジェイク・ヘイナーとスペンサー・ラトラー【NFL】

ニューオーリンズ・セインツのトレーニングキャンプでは、クオーターバック(QB)デレック・カーのバックアップの座をめぐる競争が繰り広げられる見込みだ。

昨季のドラフト4巡目でQBジェイク・ヘイナーを指名したセインツは、2024年のドラフトでも5巡目でQBスペンサー・ラトラーを獲得している。この2人の若手クオーターバックはプレシーズンを通してQB2の座を争う予定だ。

『ESPN』のキャサリン・テレルによると、セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンは「トレーニングキャンプ中、ずっと戦い続けることになるだろう」と述べたという。

ヘイナーはルーキーシーズンに不安定なスタートを切った。運動能力向上薬物規定に違反したとして出場停止処分を受けたヘイナーは、シーズン最初の6試合を欠場。QBジェイミス・ウィンストンがカーのバックアップを務めるべくセインツに加入したことで、ヘイナーがレギュラーシーズンにプレーすることはなかった。ウィンストンの退団により、フレズノ州立大学出身のヘイナーには、より重要な役割につく機会が訪れている。

「できる限りの準備をするつもりだ」と語ったヘイナーは「多少の競争があるからといって、怖いわけじゃない。これはNFLだし、結局のところ、自分の目標を達成したければ、いろんな人と競争する必要がある」と続けた。

地元の報道では、予想通り、ヘイナーが春のワークアウトを通じてターンオーバーを避け、以前よりも安定していることが示唆されている。一方のラトラーは浮き沈みが激しいようだ。新人のラトラーは練習中に何度かインターセプトを喫したものの、アレンHCはそれを気にしておらず、クオーターバックたちにはドリル中にさまざまなことを試してもらいたいと考えている。

アレンHCはOTA(チーム合同練習)の場で「この時期は、そしてトレーニングキャンプ中でさえも、自分に何ができて何ができないかを見極めることが重要だ」と述べていた。

「いちかばちかやってみないと、このリーグで何ができて何ができないのかを本当の意味で知ることはできない。ここでは、カレッジよりもやや早くチャンスが閉ざされるということを学ぶことになる」

ラトラーはキャンプ中、特にプレシーズンが本格化する際に、注目すべき選手となるだろう。ラトラーは将来的にNFLの先発選手になる可能性を秘めているが、NFLのスピードで進歩していくことは別次元の課題だ。プレシーズンの各段階でどれほど成長するかが、ラトラーのキャリア序盤の展開を決定づけることになるだろう。

カーは昨季に全試合で先発を務めたものの、何度か負傷し、途中で戦線離脱する試合もあった。そのため、セインツではバックアップQBの役割がより重要になっている。今オフシーズンは数々のチームを転々としてきたベテランQBネイサン・ピーターマンもチームに加わったが、セインツは2人の若手QBに2番手の座を争わせたいと考えている。

【RA】