できる限り多くのQBに対してインターセプトを狙うことを目指すライオンズSジョセフ
2024年07月11日(木) 10:442023年、デトロイト・ライオンズは期待通り、あるいは期待を上回る活躍を見せた。
だからといって、彼らはそこで立ち止まろうとしているわけではない。フリーセーフティ(FS)カービー・ジョセフに聞いてみればいい。ジョセフは『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』に出演した際に、昨季のライオンズの成功はこれから待ち受けていることの予兆に過ぎないと話している。
その実現に向けて、今はライオンズにとって惰性で取り組むべき時期ではないことをジョセフは理解している。
現地9日(火)、ジョセフは「コーチ(ダン・キャンベルHC/ヘッドコーチ)が言っていたように、もう少し努力が必要だ」とコメント。
「ただただ進み続けなきゃいけない。止まったらダメだ。一度でも止まったら終わりだからな。あそこまで行ったという事実は、自分たちにその力があることを示しているけど、小さいことを積み重ねて、チーム全体としてまとまる必要がある」
ジョセフは2024年に個人的な目標も掲げており、その1つとしては相手クオーターバック(QB)に対してできるだけ多くのインターセプトを決めることが挙げられる。ジョセフはルーキーシーズンにアーロン・ロジャース(現在はニューヨーク・ジェッツに所属)に対して3回のインターセプトを記録して印象的なスタートを切った。その中には、MVPに4度輝いた経歴を誇るロジャースが2022年シーズン最終戦でグリーンベイ・パッカーズの一員として最後に投げたパスも含まれている。ジョセフはそのボールを大切な記念品として保管し、インサイダーズの放送では誇らしげにそれを披露。自分のコレクションをもっと増やしていきたいと考えているジョセフは、次のように語った。
「全員が標的だ。対戦するクオーターバック全員だ。NFLでインターセプトを決めるのは最高だからな。とにかくすごい。すごい瞬間だ。アーロン・ロジャースと対戦してインターセプトを決めたのは、とにかくデカかった。俺は全部取りたい」
ジョセフがすべてのボールを奪い取るには、まずはオフシーズンに受けた股関節の手術から完全に回復したことを証明する必要があるだろう。オフシーズンに体重を約7kg増やしたと明かしているジョセフは、懸命に取り組んできた。健康を取り戻した今、ジョセフはフィールドに戻ることに対する興奮を抑えるのがやっとの状態となっている。
「ああ、間違いない。股関節はなんてことない」とジョセフ。「去年はケガを抱えながらプレーしていたけど、今は10倍良くなっている。だから、早くみんなと一緒にフィールドに出たくてたまらない」
筋肉量を増やしたジョセフは、ディフェンスの激しいプレーにも耐えられるはずだ。NFLがヒップドロップタックルを禁止したことで、ディフェンスの難易度はより一層増すと見られているが、自分は常に同じスピードでプレーしてきたため、そのルールが自分のプレースタイルに影響することはないとジョセフは話している。
キャリア最初の2シーズンでインターセプト8回、タックル164回――ちなみに、1シーズンあたりの記録はいずれも同じ――をマークしたジョセフは、一貫性を保てることを証明済みだ。ジョセフは今後、ルールがどうであれ、単純に信頼できるディフェンダー以上の存在になりたいと考えている。
「正直、あんまり深く考えることじゃないと思う。何があっても、とにかく相手を倒すだけ」と語ったジョセフはこう続けた。「タックルのことを考え始めると、ちょっと臆病になってしまうし、俺はそんなふうにプレーするのが好きじゃない」
「俺としては、いつも通りにタックルするだけでいい気がしている。何が起ころうと、とにかく倒すだけ。どうなるかはその時次第だ。あまり深く考えるつもりはない。ボールが見えたら取りに行くだけさ」
【RA】