チャージャーズHCハーボー、ミシガン大学のサイン窃取については知らなかったと改めて否定
2024年08月06日(火) 17:58ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーは、昨シーズンにチャンピオンシップを制したミシガン大学に対してNCAAが調査を行うことにつながった、不許可のスカウティング活動については何も知らなかったと否定し続けており、現地5日(月)にも自分が謝罪する理由はないと述べている。
練習後にハーボーは「ウソをつくことも、だますことも、盗むことも決してない。私はそう教えられて育った。その教えに基づいて家族を育ててきたし、コーチを務めてきたチームにもそういう教えを説いてきた。完ぺきな人間はいない。失敗したら謝り、過ちを正す」と語った。
「今日、私は謝罪しない。私は関与しておらず、それらの疑惑について認識も加担もしていなかった。つまり、私としては仕事に戻り、いまだかつてないほどの熱意で取り組むだけだ」
ハーボーは母校であるミシガン大学を1997年以来となる全米優勝に導いた2週間後、1月24日にウルヴァリンズを去り、チャージャーズのヘッドコーチに就任している。
不許可のスカウティングとサイン窃取に関する調査の一環として、ハーボーはNCAAが個人に課すことのできる最も重大なレベル1の違反に直面する可能性がある。
ミシガン大学はNCAAから近日中に申し立ての通知を受ける見込みだ。
通知の草案には、ハーボーと、シェローン・ムーアを含む他のスタッフによる規則違反の告発が含まれている。ムーアは攻撃コーディネーター(OC)からヘッドコーチに昇格したと、この文書の概要を把握している3人が日曜日に『Associated Press(AP通信)』に明かした。
通知は極秘であるため、それらの3人は匿名を条件にAP通信の取材に応じている。
ミシガン大学で2年以上にわたって学外での高度なスカウティングを行なっていたとして、元下級リクルートスタッフ、コナー・スタリオンズが告発された。スタリオンズはミシガン大学の対戦相手の試合に人を送り込み、プレー信号を録画して試合中のサインを盗むために使用していた。高度なスカウティングやサインの録画はNCAAの規定に反する行為だ。
ハーボーは昨季、2回にわたって計6試合の出場停止処分を受けている。シーズン序盤に受けた処分は、リクルート規定違反に関するNCAAの別の調査を受けて科されたものだった。ミシガン大学はその件を4月に解決し、3年間の保護観察処分を言い渡されている。
ビッグ10はサイン窃取に関する独自調査の結果、ミシガン大学がカンファレンスのスポーツマンシップポリシーに違反したとして、ハーボーに2023年レギュラーシーズンにおける最終3試合の出場停止処分を科した。
サイン窃取問題の解決には、少なくともまだ数カ月がかかりそうだ。NCAAの方針では、学校側が申し立ての通知に対して返答するのに90日の猶予が与えられている。返答後、学校はNCAAの違反委員会の前で聴聞会に臨むことになるが、交渉による解決も可能だ。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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