ニュース

WRアイユークとの長期延長契約締結を目指して交渉を進める49ers

2024年08月10日(土) 11:10


ブランドン・アイユーク【Perry Knotts via AP】

ワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークを取り巻く状況は新たな展開を迎え、サンフランシスコ・49ersのスターがチームにとどまる可能性が高まっている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとマイク・ガラフォロが現地9日(金)に情報筋の話をもとに報じたところによると、現在、49ersはアイユークとの長期契約を締結するために交渉を進めているという。

ただ、状況は流動的で、ピッツバーグ・スティーラーズなどの他のチームも候補に残っているが、事態は動いており、アイユークの49ers復帰の可能性はますます高まっているとペリセロは付け加えている。

土曜日に控える最初のプレシーズンゲームを前に、49ersがこの段階に至るまでには長い道のりがあった。

26歳のアイユークは以前から新しい契約を望んでおり、その要望に伴ってOTA(チーム合同練習)に参加せず、参加必須のミニキャンプを欠席し、最終的に7月中旬にはトレードを要求していた。

今のところ、アイユークはトレーニングキャンプをホールドしつつ、決着を待っている。

わずか4日前までトレードの方向に風が吹いていたが、そこから一転し、アイユークが望むチーム——自身を支え、スーパーボウルにも挑戦できるチーム——と希望通りの契約を手にする結末を見るかもしれない。

49ersにとってはアイユークを移籍させるよりもチームにとどめておくことで得られる利益の方が大きい。たとえトレードが最終的にクオーターバック(QB)ブロック・パーディーをはじめとした選手と将来的に結ぶ延長契約のために資金を節約し、ドラフト指名権や新しいワイドレシーバー、あるいはその両方を手に入れることができるとしても、だ。

4シーズンを通してプロボウルにまだ選出されていないアイユークだが、それでもNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)における49ersの優位性では不可欠な存在となっている。アイユークはこれまでにタッチダウン25回をマークし、ここ2シーズンではそれぞれ100回以上のレシーブを記録。また、シーズンごとに獲得ヤード数を増やしており、ルーキーイヤーの748ヤードから2023年には1,342ヤードにまで伸ばしている。

49ersの攻撃陣はアイユークに加えて、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリー、タイトエンド(TE)ジョージ・キトル、WRディーボ・サミュエルといったゲームを左右する才能ある選手たちを数え切れないほどそろえている。

しかし、この1週間でマカフリーがふくらはぎを痛め、ドラフト1巡目指名のWRリッキー・ピアソルが肩のケガを悪化させるなど、シーズンのこの早い時期に選手層が薄くなることがもたらすもろさが露呈したのかもしれない。特に、アイユークほどのダイナミックな選手を手放すことになれば、なおさらだ。

したがって、トレードであれ何であれ、まだ何も確定していないものの、49ersはアイユークを今後もチームにとどめるべく、そのギャップを埋めようと動いているところだ。

もし、それが達成できれば、49ersはアイユークとともに、最近のシーズンでロンバルディ・トロフィー獲得を阻んできたギャップを埋めることに集中できる。

【KO】