QBペニックスJr.のプレシーズンデビューは「とてもよかった」とファルコンズHCモリス
2024年08月11日(日) 12:56アトランタ・ファルコンズのクオーターバック(QB)マイケル・ペニックスJr.は現地9日(金)夜にマイアミ・ドルフィンズとのプレシーズンゲームで待望のデビューを果たした。出場時間が短く、見どころは少なかったが、ペニックスJr.は期待に応えている。
大学で豊富な経験を積んだペニックスJr.はフィールドに足を踏み入れ、自身の最大の強みがワシントン大学からNFLにそのまま引き継がれたことを証明している。ポケット内で落ち着きを見せたペニックスJr.はほとんどのパスをタイミングよく投げ、持ち前の強力な腕力で自分の役割を果たし、的を射た投球を披露。最終的にパス16回中9回成功、104ヤードの成績を残した。試合自体は20対13でファルコンズがドルフィンズに敗れている。
2024年NFLドラフト全体8位でファルコンズに指名されたペニックスJr.は「仲間たちと一緒にフィールドに立って競い合うのは気持ちよかった」と語り、こうつけ加えている。「5歳の頃からプレーしてきたゲームを楽しんでいただけ。緊張や不安はなく、純粋にプレーする準備ができていた」
ペニックスJr.が唯一苦戦したのはレッドゾーンに入ったときだった。何回かフェードルートのパスを試みるようにファルコンズのスタッフから指示を受けたが、ペニックスJr.は狙ったターゲットの手が届かないところにパスを投げている。
ファルコンズのヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスは次のように述べている。「彼はサイドライン際に投げたパスの1つをやり直したいと思っているだろうが、それらを通していろいろと成長している。進歩できているのだ。ドラフト1巡目指名のクオーターバックなので、ついパスを見たいと思う。彼が試合を経験し、いくつかのパスプレーを展開するところを見るのは楽しかったし、われわれもいろいろと試せた。全体的に見て、彼にとってはとてもいい夜だったし、彼の経験できたものについて、とても満足している」
そのほかの場面では、ペニックスJr.はファルコンズのロースターにいるカーク・カズンズ以外のほかのクオーターバックオプションよりも数段上であることを証明し、持ち前の腕の才能を生かして、パスキャッチャーたちにショートパスや中距離の強烈なパスを次々と成功させ、ワイドレシーバー(WR)クリス・ブレアに投げた見事なサイドライン際のフェードのパスでは41ヤードを獲得した。たった1試合とはいえ、2024年シーズンに突入する中で、ペニックスJr.がカズンズに次ぐ第2候補として確固たる地位を築くことはすでに明らかだろう。
ドルフィンズ戦に出場したタイラー・ハイニケとネイサン・ロークはいずれも空中戦に苦戦したが、ロークは終盤にランで多少の成功を収めた。まだ正式決定ではないにせよ、ファルコンズではペニックスJr.とカズンズに次ぐ3番手QBの座を争うことになるだろう。その証拠は試合の映像に現れている。
【KO】