自分の役割はレイダースオフェンスの「ポイントガードを務めること」とQBミンシュー
2024年08月22日(木) 11:43新たにラスベガス・レイダースの先発クオーターバック(QB)に指名されたガードナー・ミンシューは、攻撃コーディネーター(OC)ルーク・ゲッツィが指揮するオフェンスの中で無理をするつもりはないようだ。経験豊富なシグナルコーラーであるミンシューは、プレーメーカーたちにプレーを決めさせるのが自分の仕事だということを理解している。
現地20日(火)、「このオフェンスでの自分の役割は、適切な判断を下すこと」とミンシューは『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』に語った。
「このチームにはフリーになれる選手がいるから、俺は彼らにボールをつなぐポイントガードのような役割を担うつもりだ。そして、チームを正しい方向に導く。ここには既存のプレーに加えて、より爆発的なプレーを決められる選手たちがそろっているから、すべてが活きるはずだ」
ヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースは、2回目のプレシーズンゲームの後にミンシューをシーズン第1週の先発QBに指名した。ジャーニーマンであるミンシューは、昨シーズンに10試合で先発した2年目のシグナルコーラー、エイダン・オコネルを差し置いて先発の座を勝ち取っている。
ミンシューは、ジャクソンビル・ジャガーズ、フィラデルフィア・イーグルス、インディアナポリス・コルツに所属していた5年間で37試合に先発している。
28歳のミンシューは、スター選手であるワイドレシーバー(WR)のデイバント・アダムスやジャコビ・マイヤース、俊足のトレ・タッカー、そしてタイトエンド(TE)のブロック・バウアーズとマイケル・メイヤーを含むパスキャッチャーたちを擁するオフェンスをけん引する。ミンシューは、自分がすべてのプレーを決める必要がないことをよく分かっている。この5人の選手がいれば、ミンシューは彼らにパスを出すだけでいい。
自分の役割についてミンシューは、「ポイントガードとしてフィールドに立ち、チームを助け、ボールを大切に扱うこと」とつけ加えている。
「あとは、どんな手段を使ってでも試合に勝つこと」
ミンシューがオコネルから先発を勝ち取ることができた理由は、おそらくプレーが崩れた後に臨機応変に対応できる点と、ロールアウトなどによる機動力だろう。これはゲッツィOCが過去にも重要視してきた要素だ。ベテランQBにとって鍵となるのは、たびたび悩みの種となってきた、目も当てられぬターンオーバーを避けることと言えよう。
レイダースはオフシーズンにミンシューと2年間のブリッジQB契約を結んでいる。レイダースにとってミンシューは長期的にチームを率いるクオーターバックと決まったわけではないが、本人はこの契約でしっかりと結果を残すつもりだ。
「充実した一日を過ごすことができれば、成長することができ、目の前のことを楽しめる。そして、このリーグでクオーターバックとして学んだのは、勝利することがすべてだということ」とミンシューは言う。
「勝てば、他のことはどうだっていい。だから、俺たちは勝つ方法を見つけて、それを実行する」
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