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シーズン第2週のコルツ戦に向けて全力で準備を進めているとパッカーズQBウィリス

2024年09月13日(金) 12:56


グリーンベイ・パッカーズのマリク・ウィリス【NFL】

残りわずかのプレーを生き延びさせようと必死に試みた結果、クオーターバック(QB)ジョーダン・ラブは膝を負傷し、グリーンベイ・パッカーズが掲げる2024年の大きな計画に影響を与える可能性が出てきた。

ラブがすぐに復帰するという楽観的な見方は依然として多い。しかし、現状では、8月にバックアップクオーターバックとしてパッカーズに加入した、NFLでの2シーズンでわずか3回の先発経験しかないマリク・ウィリスが、先発の役割を担うことになっている。

直近の、そしてパッカーズでの初先発に向けたウィリスの準備期間は、わずか1週間しか残されていない。

パッカーズの公式記録によると、ランボー・フィールドでのインディアナポリス・コルツ戦に向けた準備について、ウィリスは「現実として、俺はここに来たばかりだから、ちょっと無理をすることになりそうだ」と語り、こう続けたという。

「ここに来てから、ほぼ24時間体制で取り組んでいる。呼ばれたらすぐに出場できるよう準備しようとしているんだ」

パッカーズが9月6日にブラジルのサンパウロでフィラデルフィア・イーグルスと対戦した日の11日前にあたる、8月26日にトレードでパッカーズに加入したウィリス。その試合の大部分でバックアップを務めていたウィリスは、一進一退の攻防の中で、ラブがオフェンスを展開する様子を見守っていたが、ラブの膝負傷により、急遽(きゅうきょ)出場することになる。

ウィリスが参加した2回のプレーはうまくいかなかった。最初のパスアテンプトでターゲットを外したウィリスは、試合時間残りわずか3秒のところで、必死のパスを投げることもできず、イーグルスのラインバッカー(LB)ザック・バウンにサックされて試合終了となっている。

確かに今後の判断材料とするにはサンプル数は乏しいものの、決して励みになる内容ではなかった。また、その内容はウィリスがテネシー・タイタンズでのルーキーシーズン中に見せたパフォーマンスを思い起こさせるものでもあり、タイタンズはデトロイト・ライオンズの練習生からQBジョシュア・ドブスを獲得し、その8日後にはドブスを先発起用させている。

ウィリスのトレードの対価がドラフト7巡目指名権だったことは、タイタンズが別れを決断した時点で、ウィリスに対してどう考えていたかを物語っている。しかし、今やウィリスはパッカーズに移籍し、再び先発としてスナップを受け取る準備を進めており、そうしたことはすべて過去の話となった。

シーズン第2週が訪れると、ウィリスは第1週よりもはるかに多くのスナップを受け取ることになるだろう。そして、パッカーズファンはウィリスがより良いパフォーマンスを見せることを期待しているはずだ。

パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはこの1週間の準備について「彼には自分の状況をわれわれに伝えてもらい、どこまで準備が進んでいるか教えてもらう必要がある。もちろん、週の終わりにはそれを確認し、精査するつもりだ。彼があまり快適に感じない部分があれば、そうした項目に“×”印をつけ、彼が本当に気に入っているものには星をつけるつもりだ」と述べ、次のようにつけ加えた。

「何か違和感があれば、彼はきっと私に伝えてくれると確信している」

わずか3回の先発経験しかないクオーターバックにとって、フィールドでの快適さは当然の課題となる。これほど限られた実戦経験の中で、NFLのスピードや複雑さに順応するのは、どのクオーターバックにとっても難しい。しかし、今の自分は2022年とは違うクオーターバックだと主張するウィリスは、次のようにコメントした。

「俺は3試合しか出場していないし、ルーキーだった。何と言おうと構わないが・・・まだ準備ができていなかった。でも、出場しなきゃならないし、今はあの頃とは違う選手になったんだ」

「大事なのは何を知っているかじゃなくて、フィールドで何を証明できるかだ。分かるだろ?」

パッカーズファンは現地15日(日)に、ウィリスが何を言おうとしているかを知ることになる。ファンたちはウィリスの言葉が幸せな結末につながることを願っている。

【KO】