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ベンガルズCBテイラー・ブリットがチーフス新人WRワーシーを辛辣評価、「まっすぐ走れるだけ」

2024年09月13日(金) 11:29


カンザスシティ・チーフスのゼイビア・ワーシー【AP Photo/Charlie Riedel】

カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)ゼイビア・ワーシーのNFLデビューは、シーズン前から高まっていた期待にしっかりと応える内容だった。

ところが、シンシナティ・ベンガルズのコーナーバック(CB)キャム・テイラー・ブリットの意見は違うようだ。

現地11日(水)、テイラー・ブリットはワーシーについて「強いて言えば、スピードがあるくらい。まっすぐ走ることはできるようだ」とコメント。

「ジェットスイープと直線を走れるだけ。他はたいしたことない。体重は80kgくらいだから、手をかければすぐに失速させられるだろう。要は、接触すればいいだけのこと」

ワーシーは、3月にルーカス・オイル・スタジアムで開催された2024年NFLスカウティングコンバインで、40ヤード走の記録を更新し、4.21秒という驚異的なタイムを叩き出してファンの注目を集めた。それ以来、ワーシーはチーフスのヤード数を稼げるスピードスターとして知られ、WRタイリーク・ヒルの退団によってチームが失った要素を補う存在として大きな期待を背負っている。

ワーシーは開幕戦でそのポテンシャルを存分に発揮した。ボルティモア・レイブンズを相手に右サイドを駆け抜け、圧倒的なスピードでディフェンスをかわしながら21ヤードのタッチダウンを決めている。2度目のタッチダウンはさらに簡単なものだった。ワーシーはレイブンズのCBマーロン・ハンフリーを一瞬で追い抜き、広がったスペースに走り込むと、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズからの35ヤードのパスをキャッチして得点を挙げた。

2回目のタッチダウンは、ワーシーの卓越したスピートというより、ディフェンスのカバーミスによるものだった。それでも、ワーシーへの期待は高まり続けており、近年チーフスとライバル関係にあるベンガルズがその期待をあおるつもりはないのは明らかだ。

すでにワーシーがチームのオフェンスにもたらす可能性を十分に理解しているチーフスにとって、ベンガルズの評価は取るに足らない。ここ数年、ビッグプレーの機会が減っていたチーフスにとって、ワーシーはまさに欠けていた部分を埋める存在であり、その潜在能力に対してチームは興奮を隠せないでいる。

マホームズは水曜日に「彼はチームに勢いをつけてくれる。その可能性を示してくれた」と語った。

「彼のスピードは見ての通りだったし、ルートを走りながら空いたスペースを見つけられる能力も確認できた。これで本人も自信を深めただろう。もともと自信はあったと思うけど、それを実際の試合で証明できたことが大きい」

「これは彼にとってまだ始まりに過ぎない。これからも成長し続けて、もっとオフェンスに絡んでほしい。素晴らしいスタートを切ったことは間違いないね」

ワーシーの最終的なスタッツは特に目立つものではなかったが、3回のターゲットのうち2回のキャッチで47ヤード(そのうち35ヤードはタッチダウン)を獲得。合計では3回のボールタッチで68ヤードとタッチダウン2回という、非常に効率の良い結果を残した。

今後数週間、とりわけ今週の日曜日に予定されているベンガルズ戦では、ワーシーのさらなる活躍が期待される。

「彼はよくやってくれた」とチーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードも水曜日にワーシーについてコメントしている。

「あの体格にもかかわらず、ランゲームにも積極的に参加してくれた。若い選手がこうした成功を収めることは、これから自信を高めていく上でプラスになるだろう」

「毎回2回もタッチダウンを決められるとは限らないし、必ずしもそれを求めているわけではない。とにかく、彼にとっては素晴らしいスタートだ。本人もNFLレベルで戦えることを確信しただろう。私は感じ取れなかったが、もし彼に疑問があったなら、その答えは出たはずだ」

確かに答えは出た。次は、テイラー・ブリットに前言を撤回させる番だ。今週末、リードHCがワーシーをどう起用するかが注目される。

【R】