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敗戦での第4ダウンの落球を悔やむジャイアンツWRネイバース、「簡単には吹っ切れない」

2024年09月19日(木) 14:33


ニューヨーク・ジャイアンツのマリク・ネイバース【AP Photo/Seth Wenig】

シーズン第2週に活躍を見せたルーキーワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースだが、第4ダウンでの落球がそこに影を差し、結果としてニューヨーク・ジャイアンツはワシントン・コマンダースに21対18で敗れている。

現地17日(火)夜、チャリティイベントに参加していたネイバースはこの重要なミスについて自らの責任を認めた。

「こういったことは簡単には吹っ切れない」とネイバースは『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のライアン・ダンリービーに話している。

「記録を振り返れば、敗戦のひとつは自分のせいだと感じずにはいられない。だからこそ、前を向いて、もっと成長して、二度とパスを落とさないように努力していく」

0勝2敗のジャイアンツは、日曜日のクリーブランド・ブラウンズ戦を皮切りに強豪チームとの対戦が続くため、今後さらに敗戦が重なる可能性がある。

コマンダースとの試合では、キッカー(K)グラハム・ガノが負傷したため、ジャイアンツは試合終盤にフィールドゴールを選択できず、18対18の同点で残り2分9秒、敵陣22ヤード地点からの第4ダウン残り4ヤードという状況に直面した。クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは時間を稼ぎ、サイドラインでオープンになったネイバースにパスを投じたが、ルーキーのネイバースは容易にファーストダウンを獲得できるはずだったこの場面でボールを落とし、ジャイアンツは次のドライブのチャンスを失った。

攻撃権を手にしたコマンダースは65ヤードのドライブを展開し、試合を決定づけるフィールドゴールを成功させている。

この落球によって、ネイバースの素晴らしいパフォーマンスはかき消されてしまった。ネイバースはこの試合で10回のキャッチで127ヤードとタッチダウン1回を記録しており、スーパーボウル時代において10回以上のキャッチ、125以上のレシーブヤード、1回以上のタッチダウンを1試合で達成したジャイアンツのルーキーとして、WRオデル・ベッカムに次ぐ快挙を成し遂げた(ベッカムは2014年のルーキーシーズンにこれを4度達成)。ネイバースが積み上げた193レシービングヤードは、リーグが統合した1967年以降、全体10位以内に指名された選手が最初の2試合で記録した距離として最多を数える。

致命的な落球と2連敗にもかかわらず、ロッカールームの空気は“前向き”だとネイバースは話している。

「逆境は必ずやってくるから、それをどう乗り越えるかが大事なんだ」とネイバースは語った。

「試合の映像を見直すと、もっとできることがたくさんあったと気づく。たとえば、もっとボールを追いかけるべきだった。ランニングバック(RB)デビン・シングルテリーがファンブルしたとき、俺は後ろの方にいた。もしボールを追っていたら、拾えていたかもしれない。フィールド上でもっと努力できることがまだたくさんある」

もしビッグブルーが早急に状況を立て直さなければ、ネイバースは今後さらに多くの逆境に直面することになるかもしれない。

【R】