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WRアダムスがレイダースにトレード希望の意向を表明

2024年10月02日(水) 10:26


ラスベガス・レイダースのデイバント・アダムス【AP Photo/David Becker】

デイバント・アダムスがラスベガスを離れることを望んでいると表明した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地1日(火)に報じたところによると、NFL屈指のワイドレシーバー(WR)であるアダムスが月曜日にトレードを希望していることをラスベガス・レイダースに伝えたという。すぐにトレードが成立する見込みはないものの、注視すべき状況であることは間違いないとラポポートとガラフォロはつけ加えた。

リーグのトレード期限は11月5日(火)アメリカ東部時間16時【日本時間6日(水)6時】だ。

今回のニュースは、アダムスがトレードされる可能性を示唆するソーシャルメディアの投稿にレイダースのヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースが“いいね”を押したと見られ、トレードのうわさが大きく広まった日に報じられている。

アダムスは火曜日、毎週出演している『FanDuel TV(ファンデュエルTV)』の『Up & Adams Show(アップ&アダムス・ショー)』で、ピアースHCとは“連絡を取っていない”と明かした一方で、トレードのうわさを軽視することはしなかった。

「俺がコントロールできるのは、ここでの会話だけだ」とアダムスは話している。

現在の状況は今シーズンまでの流れとは対照的だと言えよう。これまではトレードのうわさが流れても、2022年シーズン開幕前にグリーンベイ・パッカーズからトレードされたアダムスは、それを否定してきた。また、最初の2シーズンはプレーオフ進出を逃すという悔しい結果に終わり、親友のクオーターバック(QB)デレック・カーが放出され、その落胆ぶりが『Netflix(ネットフリックス)』の“Receiver(レシーバー)”シリーズで映し出されたにもかかわらず、アダムスは今年7月にレイダースに“集中している”と語っていた。

ハムストリングのケガでシーズン第4週に勝利したクリーブランド・ブラウンズ戦を欠場したアダムスにとって、状況は明らかに変わっている。

アダムスが移籍する可能性のあるチームとしてすぐに名前が挙がるのは、パッカーズ時代のチームメイトであるQBアーロン・ロジャースが在籍するニューヨーク・ジェッツだろう。しかし、ジェッツにはすでに若き1番手WRギャレット・ウィルソンがおり、マイク・ウィリアムスとアレン・ラザードがその補佐をしている。『NFL.com』のケビン・パトラが指摘しているように、カンザスシティ・チーフスも候補先の1つと考えられているが、レイダースがプロボウルに6回選出された経歴を持つアダムスを地区ライバルにトレードするとは考えにくい。

ジェッツ、チーフス、またはアダムス獲得を試みる他のチームにとって、懸念材料となるのは補償額だけではない。オールプロにも3回選出されてきたアダムスは、今シーズンに完全保証の基本給1,680万ドル(約24億1,392万円)を受け取る予定だ。その後も契約は2年残っており、2025年に3,560万ドル(約51億1,520万円)、2026年には3,660万ドル(約52億5,889万円)を受け取ることになっているが、保証金はない。

アダムスは31歳だが、直近の4シーズンに連続して1,000ヤード超えを達成しており、今季は3試合に先発してレシーブ18回で209ヤード、タッチダウン1回を記録している。

ピアースHCと2勝2敗のレイダースは今すぐ勝つことを目指しているため、チーム――そしてリーグでも――トップクラスの選手をトレードするというのは矛盾しているように思える。とはいえ、現時点では両者が別れることを検討しているようだ。

夏の間はうわさを否定していたアダムスだが、現在はラスベガスを離れる方向に傾いている。

【RA】