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攻撃面の変更を示唆するドルフィンズHCマクダニエル、「あらゆる可能性を検討する」

2024年10月02日(水) 15:14


マイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエル【AP Photo/Rebecca Blackwell】

マイアミ・ドルフィンズはクオーターバック(QB)以外にも問題を抱えている。

現地9月30日(月)夜に、それまで1勝も挙げていなかったテネシー・タイタンズに31対12で敗れ、1勝3敗となったマイク・マクダニエルHC(ヘッドコーチ)率いるドルフィンズは、2017年のクリーブランド・ブラウンズ以来、シーズン最初の4試合で一度もリードを築けなかった最初のチームとなっている(2017年のブラウンズは0勝16敗でシーズンを終えた)。

月曜夜に問題が顕著になり、マクダニエルHCは苦戦を強いられているシーズンを何とか持ちこたえるには変化が必要だと認識しているようだ。

『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』によると、マクダニエルHCは「あらゆる可能性を検討する」と述べ、こうつけ加えたという。

「変わる部分はある。それが何なのかは言いにくいが、変化する必要は間違いなくある」

「あれ(パフォーマンス)は十分とは程遠い状態だった。あらゆることに目を向ける必要がある」

月曜夜、ドルフィンズはあらゆる面でうまくいかなかった。ドルフィンズの一員として初めて先発を務めたQBタイラー・ハントリーが指揮を執る中、オフェンスはドライブを維持できず、ディフェンスもタイタンズのランゲームに苦しめられていた。

『ESPN』によれば、マクダニエルHCは「映像を見なければならない」と述べたという。

「準備と実戦の間には大きな乖離があった。多くの要因があったと思っているが、まずは映像を確認しないと。結局、舞台裏で何をしていようと関係ない。フィールド上でまったく十分とは言えない出来だったのだから、振り出しに戻り、ものすごく批判的に評価する必要がある」

マクダニエルHCはハントリーが初先発するにあたり、“簡略版”のプレーブックを用意したと述べている。それにもかかわらず、ドルフィンズのオフェンスはボールを前に進めることができなかった。オフェンシブラインはタイタンズの強固なインテリアディフェンシブラインマンに押し込まれ、ランニングバック(RB)のデボン・エイチェーンとジェイレン・ライトは合わせてキャリー19回、47ヤードしか獲得できなかった。

QBトゥア・タゴヴァイロアがシーズン第2週に脳しんとうで戦線離脱してからも、ドルフィンズはタイリーク・ヒルやジェイレン・ワドルといったダイナミックなワイドレシーバー(WR)や、爆発的なオフェンス選手たちの力を借りて何とかやり過ごせるだろうと考えられていた。しかし、2試合を経て、それが実現していないのは確かだ。

明らかにフラストレーションを感じているヒルは、タイタンズ戦でレシーブ4回、23ヤードを記録。それは、ドルフィンズ加入後の1試合あたりのレシーブヤードとして過去最低記録に並ぶものだった。ワドルの記録もレシーブ4回で36ヤードにとどまっており、痛恨の落球を喫した場面もあった。

パス22回中14回を成功させて96ヤードを記録し、1回のファンブルを喫したハントリーは、パスゲームに苦戦していたが、問題はハントリーの平均以下のプレーだけにとどまらなかった。

フルバック(FB)アレク・インゴールドは「これは実力主義の業界だ。ここにいる全員が、実行すべき仕事を持っていると思う」とコメント。

「クオーターバックがそのパズルの重要なピースなのは明らかだけど、他の10人もパフォーマンスを発揮して実行する必要がある。俺たちはみんな、実力主義のビジネスに身を置いている。だから、それはとても公平だし、内部でも同じことをしているのが分かると思う。それに、結果が出ていないからといってそこから逃げるのは弱気な態度だ。俺たちはそれに立ち向かわないといけないし、この不快な瞬間に向き合って、自分たちがどういうチームで、どういう人間であるかを見極めないといけない」

第1ダウンを獲得できないオフェンスから、相手を止められない疲弊したディフェンスまで、マクダニエルHCのチームが抱える問題は、クオーターバックに限ったことではない。

【RA】