トレードの憶測が飛び交う中、ピアースHCから連絡はないとレイダースWRアダムス
2024年10月02日(水) 14:00現地1日(火)、ラスベガス・レイダースのスターワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは自身のトレードに関するうわさを沈静化させる機会を見送った。
『FanDuel TV(ファンデュエルTV)』の『Up & Adams Show(アップ&アダムス・ショー)』に出演した際にホストのケイ・アダムスから、レイダースでの最後のプレーを終えたのかと質問されたデイバント・アダムスは、次のように答えている。
「俺がコントロールできるのは、ここでの会話だけだ。これが終わった後にコントロールできるのは、自分が次に取り組むことだけ。すぐに立ち上がって、しっかりとワークアウトするつもりだ。自分でコントロールできるのはそれだけだしね」
それは確かに否定にはならない。
アダムスのトレードに関するうわさは、レイダースがシーズン第4週に勝利したクリーブランド・ブラウンズ戦をアダムスが欠場したことで広まった。
また、ヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースが月曜日に、レイダースとアダムスが決別する可能性を示唆するソーシャルメディアの投稿に――意図的かどうかは不明だが――“いいね”を押したことで、さらに大きな話題となっている。
火曜日、『Las Vegas Review Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』のビンセント・ボンシニョールは状況を知る情報筋の話を引用し、レイダースがアダムスの“トレードを前向きに検討し始め”ており、複数のチームと接触していると報道。
アダムスは火曜日に、火種がくすぶり始めてから、ピアースHCからは何の連絡も受けていないと明かした。
「彼から連絡はないし、話してもいない。だから、あれが一体どういうことなのかは本当に分からない」とアダムスは話している。
「ソーシャルメディアは恐ろしい。たくさんの人があれを見て、何が起こっているのか疑問に思っている。連絡をくれる人もいるけど、俺は彼と話していない・・・」
「正直、コメントするのは難しい。想像できるだろ。集中して、やるべきことをやって、あとは成り行きに任せる。そういう状況の1つさ。あれが話題になってから、チームの誰とも連絡を取っていない。ただ、毎週恒例の“タエ(アダムスの愛称)の近況”みたいなもんだ。そこにはいつも何かしらのドラマがある。結局のところ、17(アダムスの背番号)がそれを生み出すわけじゃない。みんな好き勝手言えばいいんだけど、俺はただ冷静に、物事を荒立てないように努めているだけだ」
現在31歳のアダムスは4年連続で1,100ヤード超えを達成するなど、依然として存在感を示している。今季の基本給は1,689万ドル(約24億2,993万円)で、契約期間はあと2年残っている。しかし、保証金がない状態で、それぞれ3,560万ドル(約51億2,170万円)と3,660万ドル(約52億6,557万円)の基本給を受け取る2025年と2026年は、実質的にはダミーの年だ。プロボウルに6回選出された経歴を持つアダムスをトレードで獲得するチームは、契約を再構築しない限り、短期間だけアダムスをチームの戦力として用いることになるだろう。
ハムストリングを負傷し、週ごとの観察になる見込みと報じられているアダムスは、日曜日に行われるデンバー・ブロンコス戦に出場するのかと尋ねられた際に、あいまいな返答をした。
「まだ分からない。フィールドに戻るためにできる限りのことをしているけど、正直、分からない」と語ったアダムスはこう続けている。
「健康を取り戻して、その状態を維持するためにできることは何でもしようとしている。特にハムストリングのような状況だと、無理をして試合に出て、結果として長期的にダメージを受けるのが一番良くないからな。プロセスを理解せずに欲張るのはよくない。試合に出られないのはまったく楽しくないけど、長い目で見ればチームメイトたちには理解してもらえると思う」
疑問となっているのは、トレード期限を迎えるまでにアダムスが別の街で新たなチームメイトとプレーすることになるのかどうかだ。
【RA】