NFLは現地6日（日）にロンドンで再び試合を開催し、無敗のミネソタ・バイキングスと、クオーターバック（QB）アーロン・ロジャース率いるニューヨーク・ジェッツが、シーズン第5週の注目カードとして激突する。試合は『NFL Network（NFLネットワーク）』と『NFL+』で放送される。

この試合は、2024年にヨーロッパで行われる4試合の初戦となる。

リーグの2024年インターナショナルゲームは、シーズン第1週に南米で初めて開催されたレギュラーシーズンの試合として、ブラジルのサンパウロでフィラデルフィア・イーグルスが点取り合戦の末にグリーンベイ・パッカーズを下した試合で幕を開けた。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは火曜日に『Good Morning Football（グッドモーニング・フットボール）』に出演し、NFLの国際試合が17シーズン目を迎えた今、これまでの成長について次のように語った。

「話は1990年代にまでさかのぼる。日本やベルリンで開催したが、当時はこのゲームをあまり理解していないファンが多かった。しかし今では、ロンドンに行っても、メドウランズ（ニューヨーク）にいるのかロンドンにいるのか区別がつかないほどの盛り上がりだ。ファンはゲームを深く理解し、楽しんでくれている。だからこそ、われわれのゲームが世界的なスポーツになるという自信を持っている」

NFLは1986年にエキシビションゲームを行って以来、大きな進化を遂げてきた。2007年にインターナショナルシリーズが始まってからは、イギリス、ドイツ、メキシコ、ブラジルの4カ国で試合を行っている。9月にサンパウロを訪れたグッデルは、NFLが再びブラジルに戻ることに加え、今後数年間でインターナショナルゲームの数が大幅に増えることに自信を見せた。

「数週間前にブラジルにいた時も同じことを感じた」とグッデルは切り出し、こう続けた。

「ゲームに対する情熱と興奮があり、非常に大きな可能性を感じた。だから、ブラジルでは必ずまた試合を開催し、これからも成長を続けていく。いずれインターナショナルゲームが16試合にまで増えると考えている。オーナーたちはすでに8試合まで許可しているが、特にシーズンの再編成ができれば、ゆくゆくは16試合まで増えると確信している」

今年の初め、NFLは2025年シーズンにスペインのマドリードで試合を開催することを発表した。グッデルは他の国々にも試合を拡大する意向を示しているが、それには各チームが安心して試合に臨める環境を整えることが条件だと述べている。

「すでにいくつかの市場を検討している」とグッデルは言う。

「多くの市場がNFLの試合に興味を持っているものの、慎重に進めることが大事だ。ブラジルではわれわれも特に重視していた点だが、参加したチームにはシーズンに支障がなかったと感じてもらい、海外遠征を楽しんでもらうことが重要になる。私はイーグルスのオフェンシブタックル（OT）ジョーダン・メイラタと直接話しており、彼は遠征全体も飛行機もすべて良かったと言っていた。コーチたちも選手たちも、最高の経験だったと感じてくれているようだ。準備も問題なく進められ、何も支障はなかった。帰国後も彼らの様子を確認したのだが、11時間の移動だったにもかかわらず、問題なく調整できていた。こうして試合に参加した人たちからフィードバックをもらい、次に何ができるのか、どのように拡大していくかを考えている。私は実現できると確信している。スケジュールやロースターの規模などの調整が必要になるかもしれないが、これからも拡大していくつもりだ」

日曜日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われるジェッツ対バイキングスの試合を皮切りに、NFLは今後3週間にわたってロンドンで試合を開催する。

シーズン第6週にあたる現地13日（日）にジャクソンビル・ジャガーズがシカゴ・ベアーズとトッテナム・ホットスパー・スタジアムで対戦し、続いて20日（日）にはウェンブリー・スタジアムでニューイングランド・ペイトリオッツと対戦。

2024年のインターナショナルシリーズは、シーズン第10週の現地11月10日（日）にミュンヘンのアリアンツ・アリーナで行われるニューヨーク・ジャイアンツ対カロライナ・パンサーズの試合で締めくくられる。

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