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健康時はリチャードソンが先発QBと主張するコルツHCスタイケン

2024年10月08日(火) 09:31


インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンとアンソニー・リチャードソン【Lauren Bacho via AP】

インディアナポリス・コルツのオフェンスはクオーターバック(QB)ジョー・フラッコの指揮下で勢いづいているものの、老練なベテラン選手がアンソニー・リチャードソンのポジションを奪うことはないようだ。

ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンが現地7日(月)に報道陣に対し、健康状態が良好なときはリチャードソンが先発クオーターバックを務めると改めて主張した。

フラッコがコルツの一員として初めて先発した日曜日に、今季最多の359パスヤード(パス44回中33回成功)、タッチダウン3回、インターセプト0回という成績を残したことで、リチャードソンのポジションに関する疑問が浮上。結果としてはジャクソンビル・ジャガーズに37対34で敗れたものの、コルツはフラッコが指揮を執る中で今季最高得点を挙げている。

リチャードソンはシーズン第4週に途中退場する原因となった斜筋のケガにより、日曜日の試合を欠場。前回の試合で第1クオーターから出場したフラッコは、パス26回中16回成功で168ヤード、タッチダウン2回(インターセプト0回)を記録し、コルツのリードを維持して当時無敗だったピッツバーグ・スティーラーズに勝利した。

キャリア2シーズン目のリチャードソンは出場した13クオーターの間に、パス精度とターンオーバーの問題に悩まされている。かつてドラフト全体4位指名を受けたリチャードソンの今季のパス成功率は50.6%にとどまっており、通算成績は654ヤード、タッチダウン3回、インターセプト6回だ。ランでも141ヤード、タッチダウン1回を記録しているが、いずれもリカバーされたとはいえ3回のファンブルを喫している。

コルツのオフェンスがフラッコの指揮下でより良い数字を残している中、スタイケンHCは月曜日に、試合に勝とうとしているのか、それともリチャードソンを育成しようとしているのかと質問されている。

それに対してスタイケンHCは「試合に勝とうとしている。それが一番大事なことだ。私たちは試合に勝とうとしている。フィールドにいるとき、アンソニーがたくさんのビッグプレーを生み出してくれるのは明らかだし、それが最も重要だ」と答えた。

ランヤード(349ヤード)とタッチダウンラン数(4回)でチーム内トップに立つランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーは、足首のケガでシーズン第5週に欠場を余儀なくされた。テイラーとリチャードソンがシーズン第6週に敵地で行われるテネシー・タイタンズ戦に向けて復帰するかどうかについて何も明言しなかったスタイケンHCは、次のように述べている。

「彼らは良い調子だ。今週どうなるか見ていく。2人とも良い感触だから、今週の経過を見守るつもりだ」

フラッコは17シーズン目を迎えた今もなお優れたプレーができることを証明している。現在39歳のフラッコは2023年シーズンの途中にクリーブランド・ブラウンズに加入。負傷したQBデショーン・ワトソンの代わりに先発した5試合で4勝1敗の成績を収め、驚くべきことにチームをワイルドカードラウンド進出に導いたことを受け、AP通信最優秀カムバック選手賞を獲得した。

コルツは健康状態を確かめてからリチャードソンを先発に戻すとスタイケンHCはつけ加えた。しかし、控えとしてフラッコを擁していることで、そのプロセスに余裕が生まれる可能性はある。

スタイケンHCはリチャードソンについて「彼が自分の体調に心から満足している状態にする。もちろん、医療スタッフやさまざまな要素がある。だが、そうしたプロセス、リハビリ、練習を通じて、彼の準備が整っていることを確認していく」と語った。

【RA】