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QBワトソンの先発続投は「私の判断」とブラウンズHCステファンスキー

2024年10月15日(火) 13:51


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソンとヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキー【AP Photo/Stephanie Scarbrough】

現地13日(日)、クリーブランド・ブラウンズのオフェンスは再び苦戦を強いられたが、クオーターバック(QB)の交代はないようだ。

ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは、フィラデルフィア・イーグルスに20対16で敗れた後も、先発QBをデショーン・ワトソンからジェイミス・ウィンストンに交代する考えはないと、月曜日に報道陣に述べている。

「引き続き良いプレーをし、堅実なフットボールをするために全力を尽くすことが重要だと思っている」とステファンスキーHCは語った。

「昨日もそういった瞬間は確かにあった。デショーンはこのチームに引き続き、勝利する最高のチャンスをもたらしてくれる選手だ。日曜日に成功を収めるためには、彼のポジションを含め、全てのポジションで優れたオフェンスを展開する必要がある」

ステファンスキーHCは、ワトソンを先発QBとして起用し続ける決断について、外部の影響は一切受けていないともつけ加えた。

「外部の評価や話題に振り回されることはない」とステファンスキーHCはコメントした。

「ジェネラルマネジャー(GM)のアンドリュー・ベリーやオーナーとは、チームに関わるすべての事柄についてしっかりと話し合えている。彼らは常に協力的で、フットボールに関する決定はすべて私の判断によるものだ」

ブラウンズは日曜日もまた20点の壁を越えることができず、スペシャルチームがフィールドゴールをブロックしてタッチダウンにつなげていなければ、得点はさらに低かっただろう。今シーズン1勝しかしていないブラウンズは、これで6試合連続で20点以上を挙げられず、今季リーグで唯一その記録を達成できていないチームとなっている。

得点と同様にワトソンのパフォーマンスも低迷しており、日曜日の試合では23回中16回のパス成功で168ヤードに終わった。これまでの6試合すべてでワトソンのパスヤードは200ヤードに満たず、2024年に全試合に先発出場しながら200ヤードを超えていないリーグ唯一のクオーターバックとなっている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ワトソンがタッチダウンなしで試合を終え、なおかつケガで途中退場しなかったのは、2022年シーズン第13週にブラウンズの選手としてデビューして以来のことだという。

ワトソンはイーグルス戦で致命的なミスこそ犯さなかったものの、オフェンスは停滞し続け、ビッグプレーを生み出すことができなかった。サードダウンコンバージョン成功も12回中3回と苦戦。ワトソンは第3クオーターでようやくこの日初めてのサードダウンコンバージョンを成功させたが、NFLリサーチによると、それはシーズン第4週のラスベガス・レイダース戦以来の成功だったという。

そんな中でもブラウンズのディフェンスはワトソン率いるオフェンスに勝利のチャンスを与え続けた。第4クオーター終盤、ブラウンズは7点ビハインドの状態で初めてレッドゾーンに到達し、3ヤードラインまで迫る。ところが、2度のフォルススタートによってタッチダウンの機会を逃し、フィールドゴールにとどまる結果となった。ブラウンズはその後、再び攻撃権を得ることはできなかった。

「今は厳しい状況にいる」とステファンスキーHCは語った。

「1勝5敗という現実からは逃れられない。この状況で気分が良いはずはないが、今週の勝利に集中するしかない。それが今できる唯一のことだ」

今シーズン、ワトソンの起用に関する疑問がステファンスキーHCに投げかけられたのはこれが初めてではなく、改善が見られない限りその声は今後も続くだろう。特にベテランのウィンストンが控えにいることを考えれば、なおさらだ。2億3,000万ドル(343億8,500万円)の完全保証契約でプレーするワトソンは、昨シーズンの肩のケガから復帰したばかりだが、解決策を見いだすための時間は十分に与えられている。

敵地で3連敗を喫したブラウンズは、日曜日にホームで2勝4敗のシンシナティ・ベンガルズを迎え撃つ。

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