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QBタゴヴァイロアの年内復帰を期待するドルフィンズHCマクダニエル

2024年10月15日(火) 13:37


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【Perry Knotts via AP】

3勝2敗のマイアミ・ドルフィンズはここ数週間で急速に、NFLのニュースでその名が挙がらなくなっている。しかし、彼らには状況の改善に期待する理由があるようだ。

シーズン第2週に脳しんとうを起こして故障者リザーブとなっているクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアが2024年中にプレーを再開する見込みだと、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルが現地14日(月)に報道陣に語っている。タゴヴァイロアが脳しんとうになって以来、マクダニエルHCが今季中のフィールド復帰の可能性にふれるのは初めてのことだった。

マクダニエルHCはタゴヴァイロアと神経学の専門家との面談について「彼らは引き続きポジティブな姿勢を保っている」と明かし、次のように続けている。

「今週の段階で、彼らにはまだ求めている情報があり、タイムラインに関して言えば、今週に彼がプレーすることはない。2024年にプレーすることは予測しているものの、まだ何らかの検討をするまでにも時間はあるし、正確にどのタイミングかということについては、このプロセスの進行にまかせる。彼が今週に、熱心に取り組めるようにし、その後で評価することになるだろう」

今回のタゴヴァイロアの脳しんとう――ドルフィンズが9月12日にバッファロー・ビルズに敗れた際に抱えたもの――は、2022年シーズンに2回脳しんとうを起こして以来のものだった。頭部の負傷歴から、活動再開については単に脳しんとうプロトコルをクリアすれば良いというものではない。

タゴヴァイロアは医療の専門家からより多くの配慮と指導を受け、フットボールのフィールドに戻って来る前に、短期的および長期的な未来について検討する時間を与えられてきた。それは、マクダニエルHCがドルフィンズのフランチャイズクオーターバックについてのすべての議論において最優先にしてきたことだ。

「私がヘッドコーチとして学んだ中で最も大きいものは、自分にコントロールできることをコントロールするのが、絶対的に重要だということだ」と言うマクダニエルHCは、こう続けている。

「彼がケガをしてすぐに、“君にとっては何がベストだ、トゥア? 今どういう状況だ?”と確認して、プロセスを急ぎしないようにした。彼が復帰するかどうかについては、考えをめぐらせないようにしている。彼がどういった状況にいるかや、彼のキャリア、家族、彼が大切にしているすべてのものについて考慮し、そこからは“次の選手が代わりに立つ”の精神でやろうと努力している」

「ワクワクすることに、彼が今年にフットボールをプレーすると私は信じている。彼がするかしないかについて、あれこれと考え込んだりはしない。そういった質問がいかに良くないものか、これまでの状況を通じて学んだからだ。正しい問とは、完全に、100%、人間に向けられるものであり、結果として、その選手に向けられるものだ」

クオーターバックが先頭に立つリーグであるとは言え、タゴヴァイロアがいないドルフィンズの転落ぶりは驚きだった。ドルフィンズ攻撃陣はNFLで最も爆発力の低いチームの一つとなり、シーズン第6週を迎えた段階でパスオフェンスは25位となっている。シーズン第5週の試合までリードをとったことはなく、試合平均12ポイントはNFLの攻撃陣で最下位にあたる。
 
一つ明るい面があるとすれば、ドルフィンズは先週に、タゴヴァイロアなしで初めての勝利をマークした。ニューイングランド・ペイトリオッツを15対10で下したのだ。しかし、フランチャイズクオーターバックを欠くドルフィンズがいかに苦労しているかを理解するには、それほど多くの試合映像が必要ではないことに変わりはない。

おそらく、そう遠くないうちにタゴヴァイロアは戻って来るだろう。タゴヴァイロアは10月23日(水)から練習に復帰することが可能になる。とは言え、マクダニエルHCが月曜日に語ったように、はちきれんばかりに期待するのはまだ早い。最も優先されるのは、医療的なプロセスなのだ。

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