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コマンダースDTアレンが胸筋断裂で今季絶望

2024年10月15日(火) 12:10


ワシントン・コマンダースのジョナサン・アレン【AP Photo/Peter Joneleit, File】

ワシントン・コマンダースの守備陣の要となる選手がシーズンを終えた。

現地14日(月)、ディフェンシブタックル(DT)ジョナサン・アレンが胸筋に深刻なケガを抱えており、シーズン終了につながる手術を受ける必要があると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報道。その後、コマンダースのヘッドコーチ(HC)ダン・クインはアレンが胸筋を断裂し、残るシーズンを欠場すると正式に発表した。

クインHCは「私たちにとって大きな痛手だ」と報道陣に述べている。

「ジョン・アレンは明らかにうちの主力選手であり、そのプレースタイルや姿勢も重要な要素だ・・・。人としても、選手としても、彼のことを思うと本当に残念だ。シーズン中は確実に彼のことが恋しくなるだろう。彼は近いうちに手術を受ける可能性が高い」

アレンはシーズン第6週に敗れたボルティモア・レイブンズ戦の第3クオーター後半に負傷し、そのまま退場した。4月のドラフトで2巡目指名を受けたイリノイ大学出身の新人ジャーザン・ニュートンがプロボウルに2回選出された経歴を持つアレンの代わりを務め、タックル3回、クオーターバック(QB)プレッシャー1回を記録している。

アリゾナ・カーディナルスとクリーブランド・ブラウンズに勝利した試合で改善の兆しを見せていたにもかかわらず、コマンダース守備陣は1試合あたりの被トータルヤード(22位)、被ランヤード(22位)、被パスヤード(19位)でNFLの下位3分の1に位置している。前回の試合も決して励みになるような内容ではなく、コマンダースはレイブンズにトータルで484ヤードを許した。レイブンズはキャリー24回で132ヤード、タッチダウン2回を記録したランニングバック(RB)デリック・ヘンリーの活躍も相まって、ランで176ヤードを獲得している。

『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』によると、ここ1年ほど厳しい状況に直面しているアレンは、2023年シーズン(59.7)と2024年シーズンにおける6試合(53.5)でキャリア最低の守備グレードをマークしているという。それでも、チーム内で3番目に大きいキャップナンバー(2,160万ドル/約32億3,187万円)を抱えるアレンを失うのは残念なことであり、主に新人QBジェイデン・ダニエルズの活躍によって、久しぶりにポストシーズン進出を期待できるコマンダースにとってはなおさらそう言えるだろう。

コマンダースはダロン・ペインとコンビとして活躍してきたアレンの代役を見つけなければならない。短期的にはニュートンやフィダリアン・マティスに頼ることになりそうだが、アレンを故障者リザーブ(IR)に登録する必要に迫られた場合は、インテリアラインマンを補強することが予想される。

【RA】