49ersのWRアイユークがチーフス戦でACLとMCLを断裂、今季終了
2024年10月22日(火) 08:39ブランドン・アイユークのシーズンが終わった。
MRI検査の結果、サンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)であるアイユークが現地20日(日)に28対18で敗れたカンザスシティ・チーフス戦でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)とMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂したことが判明したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが月曜日に報じた。その後、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンが報道陣に対し、アイユークのケガの程度を正式に発表している。
アイユークはチーフス戦の前半終了間際でクオーターバック(QB)ブロック・パーディーから15ヤードのパスを受けた際に、チャマリ・コナーやトレント・マクダフィーといったチーフスのディフェンシブバック(DB)と衝突して負傷。リプレー映像では、接触時にアイユークの右脚が不自然に曲がっているのが確認できる。アイユークは衝突後も数分間、地面に倒れ込んだままで、医療的な処置を受けた後にサイドラインまで運ばれた。そして、最終的にはカートに乗せられてロッカールームに向かっている。
初期の検査を受けた後、アイユークは第3クオーターの時点で試合から除外された。試合後、シャナハンHCはアイユークがACLを損傷したのではないかと“心配”していると報道陣に述べていたが、月曜日のMRI検査でその懸念が現実のものとなった。
49ersとの契約延長交渉が難航したジェットコースターのような夏に、話題の中心となっていたアイユーク。その名前は複数のチームが絡むトレードのうわさで挙げられ、ラポポートは8月初旬に49ersがアイユークをピッツバーグ・スティーラーズに送る取引の条件に合意したと報じていた。しかし、アイユークがトレーニングキャンプでホールドインするなど、長期にわたってこう着状態が続いた後、最終的に両者は8月29日に4年1億2,000万ドル(約180億8,877万円)の契約延長に合意した。
金銭面の問題が解決したことで、アイユークは49ersのオフェンスでパーディーの重要なターゲットとしての役割を再開。49ers攻撃陣にはスター選手が多数在籍しているものの、今シーズンはまだ1試合も出場していないスターランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーをはじめとし、複数の主力選手が欠けている状態だ。
2023年シーズンにオールプロのセカンドチームに選出されたアイユークは契約問題を解決した後に調子を上げることに苦戦し、100ヤード以上を記録したのは出場した7試合のうち1試合のみだった。
アイユークはキャッチ25回、374ヤードという成績で今季を終える。ACLの修復手術を受けた後、フィールドへの復帰には長い道のりが待ち受けているだろう。
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