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肋骨負傷のコマンダースQBダニエルズは週ごとの観察

2024年10月22日(火) 09:24


ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【AP Photo/Nick Wass】

現地21日(月)、肋骨を負傷したクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズはQBケイレブ・ウィリアムズ率いるシカゴ・ベアーズと相まみえるシーズン第8週を前に、週ごとの観察になると、ワシントン・コマンダースのヘッドコーチ(HC)ダン・クインが報道陣に明かした。

クインHCはダニエルズのケガは長期的な問題ではないとした上で、チームはダニエルズがベアーズ戦に出場することを期待していると話している。

「練習ですべてのステップを踏ませてその様子を評価し、その中で進めていくつもりだ。彼がプレー可能になることを期待しているが、あらゆる予防措置を講じ、選手としても人としても彼に対して賢明な対応をするつもりだ」とクインHCは説明した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに伝えたところによると、ダニエルズのケガは深刻なものではないと考えられているが、治療は必要であり、週を通して観察される見込みだという。

ダニエルズは日曜日に40対7で圧勝したカロライナ・パンサーズ戦の第1クオーターで肋骨を負傷。ダニエルズの退場後はマーカス・マリオタが代役を務めた。

今シーズン、AP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞の最有力候補となっているダニエルズは、長らく低迷していたコマンダースの救世主となっている。コマンダースに5勝2敗の成績をもたらし、シーズン第7週終了時点でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の首位に導いているダニエルズ。ドラフト全体2位で指名された新人のダニエルズは、リーグトップのパス成功率(75.6%)を記録し、1,410ヤード、タッチダウン6回をマークする一方でインターセプトを2回に抑えている。また、ランでも372ヤード、タッチダウン4回を記録してきた。

ダニエルズと同じくドラフト全体2位指名を受けた後、長年活躍しているベテランのマリオタは、日曜日に控え選手として堅実なパフォーマンスを見せ、パス23回中18回を成功させて205ヤード、タッチダウン2回、キャリー11回で34ヤードをマークしている。

マリオタが新人の代役を忠実に務めることができるとしても、コマンダース――そしてリーグ全体――が日曜日までにダニエルズが回復することを願っているのは確かだ。コマンダースとベアーズの試合では、2024年NFLドラフトの上位2位で指名され、年間最優秀新人賞の有力候補となっているダニエルズとウィリアムズが対決することになっている。この対決は注目度の高さから、先週に当初の予定より遅い時間帯にあたるアメリカ東部時間16時25分【日本時間28日(月)5時25分】に変更されたばかりだ。

しかしながら、コマンダースはダニエルズの健康状態に関して長期的なアプローチをとり、注目が集まる対戦よりもダニエルズの健康を優先するつもりのようだ。

クインHCはダニエルズについて「彼は唯一無二の選手だから、彼が自分らしくいられるようにしたい。彼が自分にできることをすべてやることは分かっているが、私は自分の目を信じる。すでに言ったように、一歩ずつ進めていくつもりだ」と述べている。

【RA】