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今季終了後にHCやGMの変更を行う予定はないとジャイアンツオーナー

2024年10月24日(木) 14:05


ニューヨーク・ジャイアンツオーナーのジョン・マーラ【Perry Knotts via AP】

現地23日(水)、ニューヨーク・ジャイアンツのオーナーであるジョン・マーラが2024年シーズン終了後にヘッドコーチ(HC)やジェネラルマネジャー(GM)を変更することは想定していないと述べたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが報じた。

バティスタによると、『NFL Films(NFLフィルムス)』の新作“The Duke: The Giant Life of Wellington Mara(ザ・デューク:ウェリントン・マーラのジャイアントライフ)”の上映会で、父親が忍耐を説いていたと述べたマーラは、その忍耐こそが、2勝5敗の成績に失望しているにもかかわらず、ブライアン・ダボールHCやジョー・シェーンGMの解雇を考えていない理由だと語ったという。

バティスタによれば、マーラはこの数年間、自身の忍耐力が足りていなかったと感じており、初めて一緒に指揮を執った2022年シーズンにチームをワイルドカードラウンドでの勝利に導いたダボールHCとシェーンGMに、依然として自信を持っているとつけ加えたという。

ジャイアンツの直近の低迷は2023年に始まった。6勝11敗の戦績にとどまったそのシーズンに、首のケガに悩まされていたクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズはシーズン第8週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂にも見舞われたことで、合計で6試合しか出場できていない。それは、かつてドラフト全体6位指名を受けたジョーンズが、ジャイアンツと4年1億6,000万ドル(約243億3,978万円)の契約を結んだ後の最初のシーズンだった。

ジョーンズは2024年に万全の状態で復帰したものの、ジャイアンツ攻撃陣の苦悩は続いている。ジョーンズが指揮を執った7試合を通して、ジャイアンツ攻撃陣はすべての成績でNFLの下位3分の1に位置しており、試合平均のトータルヤード(290.7ヤード)で28位、パスヤード(189.1ヤード)で23位、ランヤード(101.6ヤード)で25位、得点(14.1点)で31位となっている。

キャリア6年目を迎えているジョーンズは今季、1,442パスヤード(パス成功率62.5%)、タッチダウン6回、インターセプト4回を記録。

バティスタによると、マーラは水曜日にジョーンズについて言及することを避け、ダボールHCとシェーンGMに集中していると述べたという。

マーラはジャイアンツが本拠地でフィラデルフィア・イーグルスに28対3と厳しい敗北を喫した3日後に今回の発言をしている。その試合では、かつてジャイアンツに所属していたランニングバック(RB)セイクワン・バークリーが、イーグルスに移籍してから初めて臨んだメットライフ・スタジアムでの試合で176ヤード、タッチダウン1回を記録するなど、大きな活躍を見せた。

バークリーは今夏に放送された“Hard Knocks(ハードノックス)”でも取り上げられていた契約交渉を経て、フリーエージェント(FA)としてジャイアンツを去った。その中で、マーラは“セイクワンがフィラデルフィアに行ったら、眠れないだろう”と発言している。その後、ファンから高い人気を集めていたバークリーは実際にイーグルスと契約した。

この2シーズンは成功を収められていないが、ジャイアンツには明るい要素もあり、2024年ドラフトの1巡目でワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースを指名したこともその1つだ。ジャイアンツには成功に必要な選手たちがそろっており、特にディフェンスにはディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスやラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドー、今オフシーズンにトレードで獲得したLBブライアン・バーンズなど、優秀な選手を擁している。

それでも、ジャイアンツが大々的に取り上げられるようなことはなく、球団創設100周年となる記念すべき年に、一度もホームゲームでの勝利を挙げられていない状態だ。

マーラは水曜日に、自身の忍耐がすぐに報われることを期待しながら、ダボールHCとシェーンGMへの信頼を表明した。

【RA】