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ヘイルメアリーを招いたベアーズCBスティーブンソンがカーディナルス戦で先発ラインアップから外される

2024年11月03日(日) 21:47


シカゴ・ベアーズのタイリーク・スティーブンソン【Todd Rosenberg via AP】

フットボール界を揺るがしたヘイルメアリーが生まれた翌朝の現地10月28日(月)、シカゴ・ベアーズのコーナーバック(CB)タイリーク・スティーブンソンが目覚めると、不名誉な形ですっかりインターネット上の有名人になってしまっていた。

ワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズがワイドレシーバー(WR)ノア・ブラウンに懸命にパスを投げ、逆転タッチダウンが決まる直前に、スティーブンソンがコマンダースファンをあおるような動きを見せていた動画の切り抜きがそこら中に拡散されていた。

これを受けてスティーブンソンはいくつかのプロセスに従うことになり、大事なプレー前の自身の行動について公に説明と謝罪を表明しつつ、チームに向けて、自分はここから学び、成長できることを示す必要に迫られた。

ところが、これまで先発を務めてきたスティーブンソンが、3日(日)のアリゾナ・カーディナルス戦では先発しないと情報筋が伝えている。ヘイルメアリーの際に見せた行動の責任を問われ、1週間の降格処分を受けるという。ステータスはアクティブのままで、CBテレル・スミスとのローテーションになるとみられている。

すべて問題なければ、逆転キャッチを決めたブラウンをカバーせずにファンをあおっていたスティーブンソンへの処分はこれが最後になるはずだ。

試合後の夜にスティーブンソンはソーシャルメディア上で「これを教訓として、さらなる向上に努める」と謝罪した。月曜日には個人的にチームメイトに謝罪したといい、記者団に対し、「彼らをガッカリさせたのは分かっているし、俺が高い基準を保っていられるのは彼らやこの建物のみんなのおかげだ。あの時はつい気が緩んでしまった。2度と同じことは起こさない」と話している。

今回の降格が最後のプロセスであり、処分は1週間だけで終わると思われる。

スティーブンソンがここから成長することをベアーズは望んでいる。また、情報筋によると、チームメイトやコーチ陣は失態後に見せたスティーブンソンの対応を支持し、選手や人としての彼への信頼を表明しているという。大事なのはこれが大きな問題に発展することなく、小さな停滞にとどまることだ。

ヘッドコーチ(HC)のマット・エバーフラスは月曜日、ヘイルメアリーの際のスティーブンソンの任務はブラウンをボックスアウトさせることだったと述べた。しかし、彼は来るのが遅れ、はじいたボールがブラウンに渡ってしまった。スティーブンソンは動画でコマンダースファンをあおっているように見えたことについては、「俺はただベアーズファンとはしゃいでいただけで、ワシントンのファンがそれに反応しただけ」と説明した。

その結果、コマンダースとダニエルズに記録的プレーが生まれ、1度は勝利を確信した試合でベアーズには不名誉な記憶が残されてしまった。ここから学び、先に進むことが肝心だ。

【M】