スティーラーズがジェッツのWRマイク・ウィリアムズ、パッカーズのDEプレストン・スミスをトレード
2024年11月06日(水) 12:03ワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムズが移動する。
ピッツバーグ・スティーラーズがニューヨーク・ジェッツとのトレードでビッグプレーが持ち味のウィリアムズを獲得し、その見返りとして2025年ドラフトの5巡目指名権をゴッサムシティに送るという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地4日(火)に報じた。ウィリアムズの身体検査の結果次第で成立するこのトレードについては、後にそれぞれのチームから発表されている。
スティーラーズはこの動きによって、ワイドレシーバーにおいてはっきりしていた補強の必要性を解決したものの、トレード期限の動きはそれだけでは終わらなかった。ラポポートとペリセロによれば、スティーラーズは2025年の7巡目指名権を使ってグリーンベイ・パッカーズのプレストン・スミスも獲得し、元よりセンセーショナルな活躍をしていたラッシングを補強したという。スミスのトレードについても、後に両チームが正式なものとして発表した。
31歳のスミスは、現行契約で2年、ベースサラリー2,460万ドル(約37億6,251万円)が残っている。今年はやや不振ぎみのスミスは、パッカーズでの先発9試合でサック2.5回、『PFF』でのグレードは全体で61.8を記録。これから、スミスはT.J.ワット、アレックス・ハイスミスのいるスティーラーズのエッジに加わる。ラインバッカー(LB)ニック・ハービックは負傷しているものの、まもなくフロントセブンに戻って来る見込みであり、対戦相手のクオーターバック(QB)を手ひどく苦しめるだろう。
一方、30歳のウィリアムズはジェッツがデイバント・アダムスをトレードしたことから、ジェッツWR陣の中で浮いた存在になっていた。スティーラーズは長きにわたってこのポジションに戦力を求めており、オフシーズンにはサンフランシスコ・49ersのワイドアウトであるブランドン・アイユークの獲得に動いていたが、この試みは失敗していた。現地火曜日にトレード期限が来る前に、両者がお互いの利益になる動きを見出した形だ。
7年を過ごしたロサンゼルス・チャージャーズから春にリリースされたウィリアムズは、ジェッツと1年1,500万ドル(500万ドル保証)の契約を結んだ。しかし、ウィリアムズはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の負傷から回復したところであり、2024年シーズン開幕から、出番は限られている。ギャレット・ウィルソンやアレン・ラザードを擁していたレシーバールームにアダムスが加入してからは、ラザードが負傷を抱えていたとしても、ウィリアムズは放出可能な選手となっていた。
身長約193cm、体重約99kgのウィリアムズは、ビッグプレーをもたらすことが可能な大柄な選手として知られているものの、短いジェッツ在籍期間にはキャッチ12回、166ヤード、タッチダウン0回にとどまった。
スティーラーズではもっと活躍の機会が増えるはずであり、クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは1番手WRであるジョージ・ピケンズの傍らに、もう1人の実力を証明済みのオプションを得ることになる。
3勝6敗のジェッツはまだプレーオフの希望にしがみついている状態であり、今回の動きによって厳しい状況が大きく変わるわけではないが、うまく機能しなかったウィリアムズとの契約から、いくらかのリターンを手にすることにはなった。
一方のスティーラーズは6勝2敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のトップに立っており、ついにプレシーズンからはっきりしていた課題を解決できている。
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