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ベアーズQBウィリアムズとの対決は「ちょっと特別」とペイトリオッツQBメイ

2024年11月07日(木) 14:58


ニューイングランド・ペイトリオッツのドレイク・メイ【AP Photo/Charles Krupa】

ケイレブ・ウィリアムズとドレイク・メイがデトロイトにあるキャンパス・マルティウス公園とハートプラザのステージに呼ばれたのは、約6カ月前のことだった。

モーターシティに集まった大勢のファンの前で、ウィリアムズはシカゴ・ベアーズからドラフト全体1位で、メイはニューイングランド・ペイトリオッツから全体3位で指名されている。

NFLで合計12試合に先発出場している2人は現在、それぞれのチームでQB1としての地位を確立しており、現地10日(日)にはソルジャー・フィールドで再び同じ舞台に立つ予定だ。

メイは同じドラフトで指名された選手と対戦する機会が日曜日の試合にちょっとした特別感をもたらすことを認めた。NFLのルーキーになるずっと前からウィリアムズを知っていることを踏まえると、なおさらそのように感じられるようだ。

チーム公式記録によると、メイは水曜日に「本当に、ケイレブとは高校時代から知り合いなんだ」と話したという。

「同じキャンプに参加したり、エリート11(キャンプ)で一緒だったり、一緒に大学訪問もした。つまり、全体的に同じプロセスをたどってきている。大学時代も切磋琢磨し合っていた。友達でもあったし、彼が活躍するのを見るのは楽しかった。今度は競い合うチャンスがある。同じクラスの新人クオーターバックとプレーする、あるいは同じクラスのクオーターバックとプレーするっていうのは、ちょっと特別な感じがする」

「試合に出てベアーズと対戦するチャンスを得るのが楽しみだ」

シーズン開幕時にベテランQBジャコビー・ブリセットのバックアップを務めていたメイは、日曜日に今季(そしてキャリアで)5回目の先発出場を果たす予定だ。2勝7敗のペイトリオッツは現在、2025年ドラフトの全体1位指名権を得る最有力候補となっているが、メイはチームに活気をもたらしており、1970年の合併以来、最初の5試合で5回以上のタッチダウンパスと200ランヤード以上を記録した初めてのルーキーとなっている。

5試合に出場し、そのうち4試合で先発を務めているメイは、パス成功率65.6%、770ヤード、タッチダウン6回、インターセプト4回を記録し、ランでも209ヤード、タッチダウン1回をマークしている。

インターセプトの多さが際立っている中、改善点の最優先事項としてポゼッションを守ることを挙げたメイは、次のように語った。

「ボールを守らなきゃいけない。それが一番大事なことだと思う。意思決定するときに、ポケット内でのボールセキュリティとか、自分の頭の中で時間がくるタイミングを知るとか、そういう小さいことがあると思う」

一方のウィリアムズは8試合に先発し、パス成功率61.4%、1,665ヤード、タッチダウン9回、インターセプト5回、221ランヤードを記録している。ウィリアムズが足を使うのは主にプレッシャーを避けるときで、プレッシャーを受ける確率は39.5%だ(『Next Gen Stats/ネクスト・ジェン・スタッツ』によると、NFLで7番目に高いとのこと)。それはベアーズにとって問題の1つになっているが、メイはそれをウィリアムズの持ち味の1つだと見なしている。

メイは「ケイレブのプレーは終わらないと思う。それが一番大きい。それが彼の投球能力で、難しいボールを投げる才能だと思う。普通に、一般的なクオーターバックの視点で見ると、“うわ、良いパスだな”って思うはず」とコメント。

今年のドラフトではウィリアムズ、ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ(全体2位)、メイ、アトランタ・ファルコンズのマイケル・ペニックスJr.(全体8位)、ミネソタ・バイキングスのJ.J.マッカーシー(全体10位)、デンバー・ブロンコスのボー・ニックス(全体12位)の6人が1巡目で指名され、ドラフト1巡目指名を受けたクオーターバックの数は1983年に並んで史上最多タイとなった。

メイは遠くから他の新人たちの動向をチェックしており、自分を含めた新人たちが何よりもチームを勝たせようと全力を尽くしていると信じている。

「一番大事なのは、彼らのプレーを映像で見ることだと思う」と話したメイはこう続けた。

「ジェイデンがベアーズのディフェンスと対戦するところとか、他のチームのプレーを見ているだけなんだけど、それはかなり面白い。ハイライトプレーを見ることはあると思うけど、一番大事なのはチーム全体がどうなっているかを見ることだと思う。勝利を積み上げていくこと、それが今年の新人にとっての最大の目標だと思う。もう一度チャンスを得たら、また勝利を重ねていかなきゃいけない」

もちろん、メイはウィリアムズのことをよく知っている。しかし、日曜日の試合はまったく新しい経験となるだろう。

日曜日の試合では、全体3位指名のメイが、全体1位指名のウィリアムズと2連敗を喫して苦戦しているベアーズを相手に、番狂わせを起こすことを狙うはずだ。メイとウィリアムズが対決するのは今回が初めてであり、ペイトリオッツの将来のフランチャイズQBはそれを楽しみにしている。

「俺たちはこれまで対戦したことが一度もない」と語ったメイは「つまり、今回が初めてだから、かなり面白くなるだろう」と続けた。

【RA】