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トレードは自ら要請したとDEスミス、スティーラーズの3-4システムは“自分に合う”

2024年11月08日(金) 13:39


プレストン・スミス【Logan Bowles via AP】

ディフェンシブエンド(DE)プレストン・スミスは、少なくとも3シーズンにわたって1年に8回以上のサックができることを証明してきた。

それだけに、現地5日(火)にスミスがピッツバーグへトレードされたことは驚きだった。特に、シーズン第9週が終わった時点の記録として、スミスがパッカーズの選手で2位タイとなるサック2.5回を記録していたことを考えると、なおさらだ。しかしながら、水曜日になって状況が少し分かってきた。スミスは水曜日に、初めてピッツバーグの報道陣に向かって語っている。

実際のところ、スミスがグリーンベイ離脱を望んでいたのだ。理由はシンプルだ。新守備コーディネーター(DC)であるジェフ・ハフリーの4-3システムにおいて、自分の価値が見いだせなかったという。

「何週間か前に、トレードをリクエストした」とスミスが話したと、『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』が報じている。

「自分がそのシステムの中で、活用できるように思えなかった。俺のプレースタイルには向かない。進んでいく中で、連絡をもらったときに驚きはなかった」

「俺は自分が求めたものを手に入れた。ここは素晴らしい場所で、最高のチームメイトたちがいる。この新しいスタートにエキサイトしている」

近年、ほとんどのケースにおいて、こういったトレードにはもっと多くの報酬を得たいという選手側の希望がからんでいた。だが、31歳のスミスの場合は、これにあてはまっていない。スミスの契約は2年2,500万ドル(約38億1,694万円)分が残っていた。

ただし、その報酬は保証されているわけではない。スミスが2024年シーズン後にリリースされる可能性もあり、その動きがチームのサラリーキャップ状況に悪影響を与えることもない。また、これ以上の報酬をスミスが手にしない可能性もある。そういった状況が、短期間で成功しようというモチベーションをさらに高めている。

スミスが財政的な部分に触れることはなかったものの、ピッツバーグのように3-4スキームを採用しているチームが、成功のための最高のチャンスを提供することは間違いない。

「昨シーズンまでの過去9年でプレーしていたのが、まさにそれだからね」と言うスミスはこう続けた。

「俺が快適にプレーできるやつだ。慣れているし。このシステムに戻れるだけで、またお気に入りの自転車に乗れたような気分さ」

スミスはコンテンダーからまた別のコンテンダーへと移動した。その過程で、カンファレンスも移っている。また、スミスはT.J.ワット、アレックス・ハイスミス、ニック・ハービッグがトップ3を占めるピッツバーグのエッジラッシャーの中でちょっとしたポジション争いに直面することになるだろう。ハービッグとハイスミスは今季に負傷で欠場しているものの、同時に戦線を離脱することはなかった。この2人それぞれが、ワットのかたわらでハイレベルなプレーを見せている。

ハービッグの復帰が近づく中、新チームメイトであるスミスが自分の居場所を見つけようとしている。全員の健康状態が万全であれば、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)をリードするスティーラーズはNFLで最も層の厚いエッジラッシンググループを擁することになるだろう。

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