スティーラーズへのトレードは「夢かと思った」とWRマイク・ウィリアムス
2024年11月08日(金) 14:59ワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスの短いニューヨーク滞在期間は、現地5日(火)に行われたピッツバーグへのトレードで幕を閉じた。
それは、両サイドにとって最良の別れだったとも言える。ジェッツがクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの旧友であるWRデイバント・アダムスをラスベガス・レイダースから獲得した現状を踏まえれば、特にそうだ。ジェッツ時代をすでに過去のものとしたウィリアムスは、当初は本当に“夢”だと思っていた夢のようなシナリオを楽しみにしている。
チームの公式サイトで、ウィリアムスはこうコメントした。
「寝てたんだよ。電話のバイブレーションが鳴っているような感じがしたけど、夢を見てるんだと思った。エージェントからの電話を5回逃した後で、ジェッツのGMが電話をくれて、トレードの話をしてくれた」
「このチャンスにワクワクしている。ここにこれてうれしい。準備は整ってるぜ」
ベテランクオーターバックが率いるチームを後にしたウィリアムスは、同様の状況にある別のチームに加わった。スティーラーズはQBジャスティン・フィールズからラッセル・ウィルソンに交代させるというヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンの決断から恩恵を受けている。35歳のウィルソンが先発した2試合で、スティーラーズは2勝0敗を記録しており、その勝利のいずれも、後半戦でのウィルソンのパサーとしての成功が後押ししてのものだ。
ただし、両チームには1つ大きな違いがある。スティーラーズはレシーバーの補強を強く必要としていた。2024年シーズン開幕前にブランドン・アイユークの獲得に失敗しながらも、スティーラーズは現状に甘んじなかった。その姿勢は、ウィルソンがセンターの後ろにつきカルビン・オースティン三世とヴァン・ジェファーソンが成果を見せ始めても変わらなかった。
ウィリアムスはこのポジションをアップグレードし、層を深める存在だ。スティーラーズは今季残り9週になった今も、それが必要だと分かっている。ウィリアムスはすでに、成長中の若手であるWRジョージ・ピケンズのランニングメイトとして、自分が成果を上げる様子を思い描いている。
「エキサイティングだよ。まずはランゲームから始まる。そこからみんなが、レシーバーたちが決められるプレーを探していくんだ。GP(ジョージ・ピケンズ)がそこに出て、すべての試合でビッグプレーを決めている。だから、俺が加わることで脅威が増え、そこでプレーを決められる人間が増える」
「この機会を楽しみにしている。俺はプレーメーカーだ。プレーを決めたい。チャンスがほしい。自分がフィールドに立つにふさわしいと証明するために、そこに出ていくのが楽しみだ」
一つ確かなことがあるとすれば、ウィリアムスはジェッツでは多くのプレーを決められていなかった。ブラック・アンド・ゴールドに身を包む今、近い内にその状況が良い方に変わることを、ウィリアムスは期待している。
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