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ウォルドロンOCの解任について「俺に決定権はない」とベアーズQBウィリアムズ

2024年11月14日(木) 12:06


シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ【AP Photo/Kamil Krzaczynski】

ルーキーシーズン10週目にして、クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズは早くも2人目の攻撃コーディネーター(OC)のもとでプレーすることになった。

「何が起きたかは当然わかっている」と新人QBは現地13日(水)に話している。

「つらいさ。何カ月もかけてシェーン(ウォルドロン)と関係を築こうとしてきたし、ドラフト前のプロセスを通して彼のことをある程度知っていたからね。信頼関係を築こうとしていたところで、理解を深めようとしていた相手が突然いなくなってしまった。今週はグリーンベイ・パッカーズとのディビジョン対決が控えているから、なるべく早くこの状況に適応しないといけない」

火曜日にシェーン・ウォルドロンが解任されたことで、ベアーズではトーマス・ブラウンがプレーコールの役割を担うことになった。

「俺に決定権はないし、その決定が良いか悪いかを判断する立場にもない」とウィリアムズは言う。

「俺の仕事は決められたことを受け入れて、その上で自分のやるべきことを全うするだけだ」

ここ1カ月わたってオフェンシブラインの苦境や計画性のないオフェンスが続いており、ウィリアムズは自分の仕事を全うするのに苦戦してきた。ウォルドロンのスキームはウィリアムズにとって簡単に答えを見つけられるものではなく、戦略面での欠陥も顕著だった。

この問題によって、ルーキーのウィリアムズはボールを必要以上に長く持つことが多くなり、自分の読みを信じ切れない場面が増えていた。

「思うように得点できなかったり、ボールを前に進められなかったりするのはしんどい。それがフラストレーションの原因だと思う」とウィリアムズは話している。

シーズンを4勝2敗でスタートしたベアーズだったが、その後一気に調子を崩した。バイウィーク以降の成績は0勝3敗で、平均得点はわずか9.0点、平均パスヤードは156.0ヤードに低迷。さらに、23回のポゼッションで1つもオフェンスタッチダウンを挙げていない。

ウィリアムズの苦戦が問題の核心となっている。バイウィーク明けからタッチダウンパスはゼロに終わり、試合平均6回のサックを受け、パサーレーティングは64.7にとどまっている。

才能は見られるものの、シーズンを通して目立った成長はほとんど見られない。時折、考えすぎて本来の力を発揮できていない様子もあり、こうした状況がコーディネーター変更につながった。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ベアーズは2024年シーズンにドロップバックの40.0%でプレッシャーを受け、ブロックが機能していない場面でのプレッシャーを31回も許しており、いずれもリーグで4番目に多い数字だという。ブロッキングの問題は深刻だが、サックやプレッシャーの原因がすべてラインにあるわけではない。ウィリアムズが投げる相手を見つけられなかった場面や、オフェンスがルーキーQBに十分な解決策を提供できなかったことも一因となっている。

ベアーズは、残りのシーズンでブラウンOCがウィリアムズにとってより適応しやすいオフェンスを与えることを期待している。

ウィリアムズはブラウンOCについて、「一緒にすべてをうまく組み合わせることができると思う」と述べている。

「すべてのプレーが同じように見えるように整えていけば、そこから簡単にパスを出せたり、得点チャンスが生まれたりするはずだ。ランゲームにもパスゲームにもプラスになり、それによって攻撃がもっと爆発的になると思う」

その新たな試みが初めて試されるパッカーズ戦は、一筋縄ではいかないだろう。この長年のライバル関係ではパッカーズが常に優勢で、ベアーズが最後にパッカーズに勝利したのは2018年シーズン第15週までさかのぼる。当時、ウィリアムズはゴンザガ高校の2年生だった。

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