無敗を続けるカンザスシティ・チーフスに新たな試練が立ちはだかった。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが現地14日（木）に報じたところによると、キッカー（K）ハリソン・バッカーが左膝の半月板を手術するため、3から4週間欠場する見込みだという。バッカーの代役として、チーフスはニューヨーク・ジェッツのプラクティススクワッド（練習生）に所属しているスペンサー・シュレーダーと契約する予定だとペリセロは伝えている。

バッカーはリーグ屈指のクラッチキッカーとして評価されており、今回の手術では左膝の半月板を内視鏡で部分切除する予定だ。9勝0敗のチーフスがNFL史上初のスーパーボウル3連覇を狙う中、バッカーはシーズン終盤のホームゲームやプレーオフに間に合う形で復帰する見込みだという。

29歳のバッカーは8月に大型契約を結び、今シーズンもその期待に応える安定したパフォーマンスを見せている。フィールドゴールは20回中18回、エクストラポイントは22回中21回を成功させており、短期間とはいえバッカーの代役を務めるのは決して容易ではないだろう。チーフスが今シーズンに挙げた9勝のうち7勝が1得点差での勝利となっている。

一方、25歳のシュレーダーは日曜日のアリゾナ・カーディナルス戦でフィールドゴールを2本成功させ、31対6の敗戦でチーム唯一の得点を挙げる活躍を見せた。NFLでの出場経験はこれまで2試合のみだが、シーズン第1週のヒューストン・テキサンズ戦ではインディアナポリス・コルツのキッカーとしてエクストラポイントを3本すべて成功させている。その後、10月にジェッツのプラクティススクワッドに加わった。

チーフスがバッカー不在で臨む初戦は、日曜日に敵地で行われるバッファロー・ビルズとの試合となる。

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