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コルツQBリチャードソンが先発復帰戦で素晴らしい活躍

2024年11月18日(月) 11:56


インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Adam Hunger】

クオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンは復帰戦にどう対応したのか? 彼はプロとしてキャリア最高のパフォーマンスを見せた。

現地17日(日)に行われたニューヨーク・ジェッツ戦で、試合終盤に70ヤードのドライブを率いたリチャードソンは、試合終了まで残り46秒の時点で決勝タッチダウンを決め、感動的な勝利を収めた。この試合でリチャードソンはパス30回中20回を成功させて272ヤード、タッチダウン1回、インターセプトなし、タッチダウンラン2回を記録している。

シーズン第8週にホームで行われたヒューストン・テキサンズ戦で敗れた後にベンチに下げられたリチャードソンにとっては、見事な復活劇となった。リチャードソンがジョー・フラッコから先発の座を奪い返したというニュースは、先週の水曜日に公表されたばかりだ。

日曜日には2つの大きな指標も達成されている。つまり、今回の試合はリチャードソンがNFLで初めて第4クオーターに逆転し、勝利を手にした試合となった。将来の殿堂入りが確実視されているQBアーロン・ロジャースが率いるチームとの対戦でそれを成し遂げたことで、コルツは28対27で勝利し、プレーオフ進出の希望をつないでいる。

リチャードソンは「それについて考えていたところだ」と語り、こう続けた。

「特に、ジェッツとアーロン・ロジャースを相手にそれを達成できたのはすごくクールだ。子どもの頃から彼を見てきた。だから、レジェンドと戦えるのはありがたいことだ」

第4クオーター序盤はジェッツが24対16でリードしていたが、その後リチャードソンがコルツを70ヤード前進させ、ワイドレシーバー(WR)ジョシュ・ダウンズに10ヤードのタッチダウンパスを通した。しかし、2ポイントコンバージョンに失敗。次の攻撃でジェッツが試合時間残り2分41秒の時点でフィールドゴールを決め、27対22とリードを広げた。

それを受け、再び攻撃を仕掛けたコルツは70ヤードのドライブを展開し、リチャードソンによる4ヤードのタッチダウンランでそれを締めくくっている。

リチャードソンは「あれは自動的なQBランだったんだ。とにかく自分に“何があってもこのエンドゾーンに入るぞ”って言い聞かせた。だから、そこに入る方法をとにかく見つけようとしていた」と振り返っている。

今シーズンにリチャードソンをベンチに下げた張本人であるヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは、困難な状況にあったクオーターバックを誇りに思っていると述べた。

「ただ(彼に)“素晴らしい仕事だった。この調子で続けてくれ。毎週正しい方法で準備を続けるんだ。君がやっていることを続けていけば、きっと特別なものになる”と伝えた」とスタイケンHCは話している。

勝ち越しのタッチダウンを決めた後、一時的に感情が抑えきれなくなったことを認めたリチャードソンは次のようにコメントした。

「感情が最高潮に達していたのは間違いない。自分たちが得点したのが分かって、サイドラインでも2ポイントコンバージョンを狙う話はしていたんだけど、得点したことにめちゃくちゃ興奮したから、あっちに行って祝ったんだ」

コルツが2ポイントコンバージョンに失敗したにもかかわらず、ジェッツはわずかな残り時間で逆転に成功することができなかった。

リチャードソンは完璧ではなく、2回のファンブルのうち1回をロストしたが、ランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーがほとんど抑え込まれ、WRマイケル・ピットマンが背中の痛みを抱えながらプレーしていた中でオフェンスをけん引した。最後のドライブでは、WRアレク・ピアースとダウンズにロングパスを通して攻撃を進め、徐々にジェッツを疲弊させて勝利を収めている。

リチャードソンは共にプレーを決めてくれたチームメイトに感謝し、「最後のドライブでチャンスがあったのは幸運だった」と話した。

「AP(アレク・ピアース)には、あれを実現させるために走ってくれたことと俺を信じてくれたことに感謝している。ジョシュには、振り向いてボールをキャッチしてくれたこと、それからOライン(オフェンシブライン)にはずっと素晴らしいプロテクションをしてくれたことに感謝している。つまり、これは俺たちにとって素晴らしい勝利だ」

【RA】