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イーグルスRBバークリーの契約におけるインセンティブの内訳

2024年11月18日(月) 10:03


フィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリー【AP Photo/Terrance Williams】

ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーはフィラデルフィア・イーグルスと契約した際に、素晴らしいオフェンシブラインやプレーオフ進出のチャンスなど、自分が手に入れようとしているものを理解していたが、タッチダウンの機会が奪われる可能性があることも予想していたのかもしれない。

実際、バークリーは2022年シーズンに記録した1,312ランヤードを超えてキャリアハイを更新する勢いで活躍しているが、タッチダウンは“たった”8回で、その一部は“タッシュプッシュ”プレーによるものだ。興味深いことに、バークリーが結んだ3年3,780万ドル(約58億2,322万円)の契約にはタッチダウンに基づくインセンティブが一切含まれておらず、まさにこのような事態を想定した契約内容となっている。

それには十分な理由がある。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、バークリーは今シーズン、1ヤードまたは2ヤードラインで11回タックルされており、これはNFLで最も多い回数だという。そうしたプレーの多くでは最終的にクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツがタッチダウンを決めているが、それがバークリーの報酬に影響を与えるわけではない。

今シーズン、バークリーはサインボーナス、ワークアウトボーナス、基本給で合計1,350万ドル(約20億7,972万円)を稼ぐ予定だ。また、今季の個人およびチームの成績に基づくインセンティブとして最大300万ドル(約4億6,278万円)を追加で得る可能性がある。

ランとレシーブで合わせて1,500ヤードを稼いだ場合(現時点ですでに1,347ヤードを獲得)、バークリーは2月に25万ドル(約3,857万円)のインセンティブを受け取る。そして、2,000ヤードを突破すれば、さらに25万ドルを手に入れる見込みだ。ヤード数に基づくインセンティブで得た金額は、2025年の基本給に昇給分として加算される。つまり、2,000スクリメージヤードを達成すれば、バークリーは合わせて100万ドル(約1億5,426万円)を手に入れるということだ。

また、オールプロのファーストチームに選出されれば、バークリーは50万ドル(約7,713万円)のインセンティブを受け取る。オールプロのセカンドチームやプロボウルに選出された場合のインセンティブはそれぞれ25万ドルだ。ヤード数に基づくインセンティブと同様に、これらのインセンティブで得た金額も2025年の基本給に昇給分として加算される。

バークリーにはチームのポストシーズンでのパフォーマンスに応じた最大50万ドルのインセンティブも用意されている。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームとスーパーボウルで勝利した場合、バークリーはそれぞれ25万ドルを受け取る予定だ。このインセンティブを得るには、レギュラーシーズンで1,000ランヤードを記録する必要があるが、バークリーはすでにそれを達成している。いずれのインセンティブでも、それを通じて得た金額は2025年の基本給に加算されることになっている。

バークリーが1ヤードまたは2ヤードラインで11回タックルされたことに話を戻すと、そのプレーではハーツが5回のタッチダウンランと1回のタッチダウンパスを決め、バークリーが1回のタッチダウンランに成功し、1回がフィールドゴールにつながっている。

ファンタジーフットボールでバークリーを擁しているプレーヤーはこれを好まないかもしれない。しかし、バークリー自身は気にしていないようで、以前にはこう話していた。

「自分が得点するにしても、ジェイレンが得点するにしても、とにかくエンドゾーンに到達する方法を見つけることが大切だ。それが試合に勝つ方法だ」

【RA】