ブラウンズDEギャレットがスティーラーズOLBワットとの年間最優秀選手賞をめぐる因縁を語る
2024年11月21日(木) 13:32クリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットとピッツバーグ・スティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットが、現地21日(木)の試合で激突する。両者は、互いに一歩も譲らぬ姿勢で、いつも以上に高いモチベーションを持ってフィールドに立つことになるだろう。
今年2月、ギャレットが自身初となる守備部門年間最優秀選手賞(DPOY)を受賞した際、授賞式を欠席したワットはSNSに「こんなことは慣れっこだ」と投稿し、ギャレットに賞を奪われたことへの複雑な心境を暗ににじませた。
現地19日(火)、ギャレットは記者団に対し、この件についてワットから直接的な言及はなかったことを明かした。
チームの記録によれば、ギャレットは「いや、彼からは直接何も言われていない。会ったら俺に謝るべきだ」と述べたという。
2023年シーズンにワットはギャレットを上回るサック数(19対14)とタックル数(68対42)を記録。一方で、ギャレットはより多くのプレッシャー(79対70)を生み出し、ディフェンス選手としてNFLトップの評価を得た。
ギャレットは、別のスター選手が自身の受賞にコメントしたことに対して不快感を露わにしている。
「俺はトロフィーが家にないことで文句を言ったことはないし、その逆もしかりだ」とギャレットは話す。
「俺が受賞したことで、彼が何か複雑な感情を抱く必要はないと思う。それよりも、俺はただゲームに集中するだけだ。俺はT.J.と直接対戦するわけでもなければ、彼も俺と戦うわけじゃない。俺たちはただやるべきことをやり、試合に勝ち、ディフェンスで相手を圧倒することだけを考えている。今年の賞はまだ誰のものでもない。最終的には最も優秀な選手が受賞することになる」
当のワットは、今週に入ってからこの件をさらにエスカレートさせるようなことはしていないが、謝罪する意思もないようだ。
「リーグの全選手をリスペクトしている。もちろん、彼は長い間トップのパスラッシャーとして活躍している選手だ」とワットは『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』に話している。
「でも、俺が競い合うのは彼個人じゃない。俺のチームが彼のチームと戦うわけで、最終的にピッツバーグ・スティーラーズが勝てばそれでいい」
8勝2敗のスティーラーズと2勝8敗のブラウンズが対戦する木曜日のディビジョン対決を前に、スター選手同士のこのやり取りが試合への緊張感を一層高めている。
ワットとの関係が木曜日の試合へのモチベーションに影響を与えるかと問われたギャレットは、「もちろんだ」と答えている。
「同じディビジョンでリーグ最高の2人がシーズン中に2回対戦するんだ。ファン同士の敵対心もむき出しで、こういう試合はワクワクするし、いつも以上に気持ちがたかぶる。それは彼も同じだろう」
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