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来季もブラウンズHCにとどまる見込みのケビン・ステファンスキー

2024年11月22日(金) 10:53


クリーブランド・ブラウンズのケビン・ステファンスキー【AP Photo/David Richard】

サーズデーナイトフットボールに臨むにあたり、クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは、チームの今季戦績が2勝8敗になっているにもかかわらず、自身の職について心配しなくてもいいようだ。

ステファンスキーが2025年もブラウンズのヘッドコーチにとどまる見込みだと、現地21日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。

今後のHC職についてのうわさが渦巻く中、今週に報道陣の取材に応じたステファンスキーHCは、誰もが把握している解任の可能性について、思い悩む様子を見せていなかった。ステファンスキーHCが言うには、フィラデルフィアでラジオを聞きながら育ったことで、「外部の騒音を気に病まない」ことを学んだという。それはブラウンズが11勝とプレーオフ進出を決めた2023年シーズンから一転して、不調に陥っていても変わらない。

職を失うことを懸念しているかと火曜日に問われたステファンスキーHCは、『ESPN』に「それもこの仕事の一部だと分かっている」と返答した。

「大都市での生き方はそんなものだ。私はこのチームがサーズデーナイトで勝てるような準備を整えることだけに集中している。それだけだ」

ラポポートは今週木曜に放送された『The Insiders(ザ・インサイダーズ)』にて、ステファンスキーHCが職の安全性について問われたこと自体が驚きだったと話している。

「私にとってはとっぴなことに見える。彼は昨年のコーチ・オブ・ザ・イヤーだし、それだけではなく、以前にもコーチ・オブ・ザ・イヤーに輝いたことがある。彼は2度のコーチ・オブ・ザ・イヤーだ」とラポポートは述べていた。

「ケビン・ステファンスキーはフットボールのコーチ方法を忘れてはいない。(クオーターバックの)デショーン・ワトソンがキャリア最低のシーズンを送り、その後ケガをしたことを含め、ただ不運なパフォーマンスになっているだけだ。明らかに、去年と同じだ。ジョー・フラッコを先発クオーターバックとしてチームをプレーオフまで導いたケビン・ステファンスキーと変わらない」とラポポートは言う。

ラポポートが聞いた話によれば、ステファンスキーHCは2025年もブラウンズのヘッドコーチを務める見込みだという。

「私が知るすべてのことを踏まえれば、ケビン・ステファンスキーはどこにもいかない」と話すラポポートはこう続けた。

「これからも疑問は持たれ続けるだろう。今季は不運なシーズンになっている。彼らは望むような結果を手にしていない。しかし、来年にケビン・ステファンスキーがブランズのコーチでなければ、私は驚くどころではないだろう」

2024年のブラウンズの苦戦は、大部分が負傷に起因する。負傷する前のワトソンの落胆のプレーも、大きな要因だった。1年前はNFLでトップクラスだったブラウンズの守備陣も、大きく調子を下げている。端的に言って、多くのことがうまくいっていない状況だ。

2度のAP通信NFLコーチ・オブ・ザ・イヤーであるステファンスキーHCは、自身のヘッドコーチとしての初シーズンだった2020年と2023年にこの栄誉に浴している。2023年に関しては、前年にブラウンズが4勝にとどまった後のことだった。興味深いことに、チームのヘッドコーチとして過ごしている5シーズンの中で、この2年だけがステファンスキーHCの勝ち越しシーズンとなっている。現地21日(木)にピッツバーグ・スティーラーズに敗れれば、その後の勝敗を問わず、ブラウンズは今季も負け越しで終えることになる。

そうなれば、ステファンスキーHCのNFLのヘッドコーチとしての勝率も.500を割ることになる。サーズデーナイトフットボールを迎えた時点で、ステファンスキーHCのクリーブランドでのコーチングレコードは39勝38敗(勝率.506)を記録していた。

ブラウンズは6月に、ステファンスキーHCおよびジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーと複数年の延長契約を結んでいる。

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